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世界初、廃小型家電の無人選別システムの実証を開始します

update:
NEDO
貴金属、銅、レアメタルの資源循環に貢献します



 NEDOは「高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発」(以下、本事業)に取り組んでおり、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)、大栄環境株式会社、佐藤鉄工株式会社と共同で、廃小型家電の無人選別システムの実証を開始します。
 稼働するシステム(以下、本システム)は、世界初となる高度なリサイクルに向けた無人の選別システムです。具体的には、スマートフォンやタブレットなど廃小型家電6品目を対象に人工知能(AI)が機種を判定し、機種に応じて最適な破砕・選別工程を施し、貴金属、銅、レアメタルの回収を行います。連続運転試験を通して、対象製品と回収素材の拡張も取り組み、廃小型家電のリサイクル技術のさらなる高度化を目指します。
 本事業を通じて、多様な廃家電製品から、貴金属、銅、レアメタルに加えて、ベースメタル、プラスチックなども余すことなく循環利用を可能とする基盤技術を確立し、経済活動と環境負荷低減を両立した循環経済関連産業の創出・成長促進に貢献します。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135644/216/135644-216-a3f9b7433a7787e4c7e65862e77dd23d-517x345.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図1 実証を開始する廃小型家電の無人選別システム


1.背景
 日本は資源の大半を海外に依存しています。近年の国際的な資源需要の高まり、地球温暖化をはじめとする環境問題の深刻化から、廃製品の再利用が強く求められています。資源循環の促進が期待される中、2013年に小型家電リサイクル法が施行され、小型家電に含まれる貴金属やレアメタルなどの再資源化が期待されています。一方、リサイクルの現場では、収集される廃製品の種類が増え、さらにモバイル機器に搭載されるリチウムイオン電池によるリサイクル工場の火災が多発しています。こうしたことから、リサイクル工場における手作業の負担が大きくなり、効率的な資源循環を実現する新技術が望まれています。
 このような背景の下、NEDOは2017年度から「高効率な資源循環システムを構築するためのリサイクル技術の研究開発事業」、2023年度からは本事業※1に取り組んでいます。その一環としてNEDOは、産総研、大栄環境、佐藤鉄工と共同で、廃小型家電の無人選別システムの実証を開始します。

2.今回の成果
 本システムは新規に開発した6台の装置と、これらの運転を自律制御する機構から構成されます。実証に際して、各装置をつなぐ搬送コンベヤーなどの新規設備を加えることで、連続かつ無人で処理できる構成としています。実証では、スマートフォン、タブレットなどの廃小型家電6品目を対象にAIが機種を判定し、機種に応じて自律的に最適な破砕・選別を施します。これにより、安全かつ高精度な資源回収を実現し、従事者不足の解消にも貢献します。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/135644/216/135644-216-14603788c656b449e8ba7389b52327b8-1920x1244.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
図2 廃小型家電の無人選別システムの構成

3.今後の予定
 本システムは世界初となる高度なリサイクルに向けた無人の総合選別システムです。連続運転試験で得られた実証成果を元に、今後は、対象家電や回収素材の拡張、装置のメンテナンスなどを含めた完全無人運転など、未来のリサイクル工場に向けた研究開発を継続して実施していきます。
NEDOは多様な廃家電製品から貴金属、銅、レアメタル、ベースメタル、プラスチックなどをリサイクルするための技術開発を進めます。こうした取り組みを通して、経済活動と環境負荷低減を両立した循環経済関連産業の創出・成長促進に貢献します。

【注釈】
※1 本事業
事業名:高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発
事業期間:2023年度~2027年度
事業概要:高度循環型システム構築に向けた廃電気・電子機器処理プロセス基盤技術開発
https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100242.html

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