Oracle Autonomous AI Databaseとベンダーに依存しないApache Icebergを組み合わせることで、あらゆるデータに対しAIや分析をセキュアに実行可能
Oracle AI World、ラスベガス ― 2025年10月22日
(本資料は米国2025年 10月 14日にオラクル・コーポレーションより発表されたプレスリリースの抄訳です)
オラクルは本日、オープンで相互運用可能なデータ・プラットフォーム「Oracle Autonomous AI Lakehouse」を発表しました。この新しいレイクハウスは、「Oracle Autonomous AI Database」と広く採用されているオープンで標準のApache Icebergを組み合わせることで、機能面での妥協を排除し、分析のサイロ化を解消し、AIおよび分析ソリューションの構築を加速します。オラクルはまた、「Autonomous AI Database Catalog」も発表しました。これは、他のさまざまなカタログやプラットフォーム上からデータやメタデータを統合する、いわば「カタログのカタログ」であり、複数のデータ・プラットフォームやクラウドにまたがるデータの発見とアクセスをシンプルにします。
オラクルのAutonomous Database Technologies担当エグゼクティブ・バイスプレジデントであるチェティン・オズブトン(Cetin Özbütün)は次のように述べています。「『Oracle Autonomous AI Lakehouse』では、業界の信頼が厚く堅牢な『Autonomous AI Database』(1時間あたりのクエリ実行数は480億件を超える)と、Apache Icebergのオープン性を組み合わせ、お客様に妥協のないレイクハウスを提供しています。お客様は、Icebergを通じて分析システム間のデータサイロを解消できるだけでなく、クラウドでもオンプレミスでも、業務系や分析系を問わず、あらゆるプラットフォームでIcebergデータにアクセスできます。」
Apache Icebergのネイティブサポートにより、「Autonomous AI Lakehouse」は、Databricks Unity、AWS Glue、Snowflake Polarisなどのカタログと統合し、あらゆるIceberg表へのシンプルかつ高性能なアクセスを実現します。Select AI(自然言語からSQLへの変換およびエージェント型AIフレームワークを提供)をはじめ、JSON Relational Duality、プロパティ・グラフ分析、AIベクトル検索などの強力な機能を、Iceberg表上のデータ処理に利用できます。これらすべては、「Exadata」の高いパフォーマンス、可用性、セキュリティを基盤とし、特定ベンダーに依存せず、データ移動に伴う運用上の負荷を回避できます。「Autonomous AI Lakehouse」はOCI、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud、「Exadata Cloud@Customer」で利用可能です。
Databricksのプロダクト・エコシステム&パートナーシップ担当シニア・バイスプレジデント、Stephen Orban氏は次のように述べています。「お客様からは一貫して、自社のデータをそのまま使って、すでに持っているツールを使いたいという声をいただいています。DatabricksはアナリティクスとAIにおけるオープンで相互運用可能なデータ・アクセスにコミットしており、Unity CatalogがApache Icebergなどの形式に対する統合ガバナンス・レイヤーを提供することで、それを実現します。『Oracle Autonomous AI Lakehouse』のUnity Catalog連携を歓迎します。これにより、共通のお客様はデータへシームレスにアクセスでき、OracleとDatabricksを柔軟に併用できるようになります。」
さらにオラクルは、「Data Lake Accelerator」を発表しました。これは、ネットワークとコンピュート・リソースを動的にスケーリングし、「Autonomous AI Database」がIceberg表全体に対する大規模なクエリを高速化する従量課金制のサービスです。
SKY Brazilのデータサービスチーム - ビッグデータ担当、Rosiane Porto氏は次のように述べています。「オラクルの『Data Lake Accelerator』限定提供プログラムの一環として、この新機能をテストする機会を得たSKYは、その性能に非常に感銘を受けました。『Data Lake Accelerator』により、オブジェクト・ストレージ上の外部データに対するクエリ速度が大幅に向上し、データを移動したりワークフローを変更したりすることなく、より迅速かつ効率的に大規模データセットを分析できました。コンピュート・リソースをオンデマンドで動的にスケーリングできることで、必要なときに複雑なクエリにも柔軟に対応でき、コストも抑えられました。『Data Lake Accelerator』が外部データ処理の効率化と高速化にさらに役立つことに期待しています。」
「Oracle Autonomous AI Lakehouse」の主な特長は、次のとおりです。
- Autonomous AI Database Catalog: 複数のクラウドやオンプレミスにまたがるデータ資産となるエンタープライズ・データを一元的に可視化します。データベース、データレイク、共有データ、既存のデータカタログへの接続が簡単になるとともに、データの発見・検索・アクセス・メタデータ拡張を可能にし、データ・サイエンス、データ・エンジニアリング、分析、さらにはAI処理を強化・拡張します。
- Autonomous AI Database Data Lake Accelerator: クエリの負荷に応じてネットワークおよびコンピュート・リソースを自動的に追加割り当てすることで、Iceberg表全体に対する大規模クエリを高速化します。
- Select AIエージェント: 「Oracle Autonomous AI Database」内で、AIエージェントを構築・展開・管理できるシンプルかつセキュアで拡張可能なフレームワークを提供します。カスタムや既存のPL/SQLツール、REST経由の外部ツール、MCPサーバーに対応し、マルチステップのエージェント・ワークフローを自動化してイノベーションを加速するとともに、お客様のデータを安全に保ちます。
- データサイエンス・エージェント: 「Autonomous AI Database」内に事前構築されたAIアシスタントを提供予定です。データ担当者が、コードを書くことなく、自然言語を使用してデータカタログを横断的に検索し、データの準備や探索、インサイトの抽出、アクションへの変換までをシームレスかつ対話形式で行えるよう支援します。
- プラグ・アンド・プレイSQLアクセス: カタログ接続を介してデータをクエリするための新しい簡易SQL構文を提供します。AWS、Databricks、Snowflake、Apache Gravitinoなどのデータカタログに接続し、データを移動させることなく即座にクエリを実行できます。
- Exadata表キャッシュ: 頻繁に利用されるIcebergデータを「Oracle Exadata」フラッシュ・ストレージ内にキャッシュすることで、ネイティブなExadata表と同等のクエリパフォーマンスを実現します。
- Iceberg向けGoldenGate: 業務系や分析系のデータソースから、任意のIcebergターゲットにリアルタイムでデータをストリーミング可能です。SaaSアプリケーションや数百のデータソースからIcebergへ迅速かつ効率的なデータ統合を行い、「Autonomous AI Database」で分析できます。
- 簡単なデータ共有のための表ハイパーリンク: 特定の表やクエリ結果への直接かつ限定的なアクセスを提供する一時的なハイパーリンクを生成することで、複雑な権限管理不要で社内外への最新データ共有を可能にします。
HyperFRAME Researchのネットワーキングおよびインフラストラクチャ担当バイスプレジデント兼プラクティスリードであるRon Westfall氏は次のように述べています。「エンタープライズレベルのスケーラビリティとオープンソースの柔軟性を天秤にかける時代は終わりました。オラクルが『Autonomous AI Lakehouse』で『Apache Iceberg』をサポートしたことにより、組織は最先端のAI、高速な分析、そしてセキュアかつオープンなアクセスを、選択したハイパースケーラーのクラウド上ですべて一度に享受できるようになりました。オラクルは、Icebergと『Autonomous AI Database』を中心に「カタログのカタログ」という構成を実現することで、データの探索、保護、活用をこれまでになくシンプルにしました。これは、現在断片化されているデータ環境を一変するゲームチェンジャーとなるでしょう。」
参考リンク
- Oracle Autonomous AI Lakehouseの技術ブログ
- 業界アナリストによるOracle Autonomous AI Lakehouseの評価
- Oracle Autonomous AI Database
オラクルについて
オラクルは、広範かつ統合されたアプリケーション群に加え、セキュリティを備えた自律型のインフラストラクチャをOracle Cloudとして提供しています。オラクル(NYSE: ORCL)について、詳しくはwww.oracle.comをご覧ください。
Oracle AI Worldについて
Oracle AI Worldは、お客様やパートナー企業が最新の製品・テクノロジーのイノベーションを発見し、AIがさまざまな業界でどのように活用されているかを知ることができるイベントです。業界の専門家や同じ関心を持つ方々とつながり、すぐに組織にインパクトをもたらす実践的なヒントやインサイトを得ることができます。また、オラクルがクラウドとAIの持つ可能性をいかに最大限に引き出すかを探る絶好の機会でもあります。イベントでは新機能の実演や、識者・業界リーダーの講演も予定されています。詳細は oracle.com/ai-world、最新情報やニュースは oracle.com/news および linkedin.com/company/oracle でご確認ください。
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本記事におけるオラクルの将来計画、予想、考え、意図に関する記述は、「将来の見通しについての記述」であり、重大なリスクと不確実性を伴う場合があります。こうした記述はオラクルの現在の見通しと実際の結果に影響を及ぼす可能性があり、実際の結果が大きく異なる可能性があります。これらの記述およびオラクルのビジネスに影響を及ぼすその他のリスクに関しては、Form 10-K での オラクルの最新のレポートならびに Form 10-Q の「Risk Factors」など、米証券取引委員会 (SEC) に提出されているオラクルの報告書に記載されます。これらの報告書は、SECのウェブサイトまたはオラクルのウェブサイトoracle.com/investorからご覧いただくことができます。この記事に含まれる情報はすべて、2025年10月14日現在の情報です。Oracleは、新たな情報や将来起こる出来事を踏まえて記載内容を更新する義務を負いません。
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Oracle Autonomous AI Lakehouse、マルチプラットフォームおよびマルチクラウド環境におけるオープンで相互運用可能なデータ・アクセスを実現
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