組織人事コンサルティングや地方創生に取り組む株式会社CAQNAL(社名:カクナル、本社:東京都港区)の代表取締役 中島 篤(ナカシマアツシ)は、2025年11月5日に開催された「越境社員カフェ第12回」において、ファシリテーターを務めました。
本イベントでは、「3つの自治体に聞く!官民を超えた地域課題との向き合い方」をテーマに、青森県八戸市、長野県、大分県別府市(B-Biz Link)より3名のゲストを迎え、外部人材受け入れの本質となる「リアルな課題」と「成功の鍵」について議論を深めました。
現場の組織風土改革に伴走し続けるカクナルならではの視点で、当日の熱気と導き出されたインサイトをお届けします。
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ファシリテーションを行うナカシマアツシ(左)
越境社員カフェとは?
越境社員ドットコムとTeamPlace、33labの共同企画で運営されるコミュニティイベントです。大都市と地方、企業と地域など、境界を越えて働く人々のリアルな事例を共有し、新しい働き方のヒントを得る場として定期的に開催されています。
背景・目的
地方創生や行政改革において、民間企業からの「副業人材・プロ人材」の活用が進んでいます。しかし、単なる人手不足解消やツール導入に留まらず、真に組織風土を変革し、地域課題を解決するためには、官民の間に横たわる「言葉・文化・プロセスの壁」を乗り越える必要があります。
今回、iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授であり、自身も地方創生アドバイザーとして活動する当社代表の中島が、最前線で挑戦を続ける自治体職員3名から、綺麗事ではない「現場の葛藤」と「突破口」を引き出しました。
登壇内容
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当日のセッションでは、以下の3つの視点から、官民連携を成功させるための本質的な議論が展開されました。
1. なぜ今、「外部の視点(外圧)」が必要なのか?
八戸市の濱谷氏からは、「内部から課題を指摘しても組織は動かない。課題すら言語化できていない状態に風穴を開けるには、外からの客観的な視点(外圧)が不可欠」との意見が挙がりました。また、別府市の末崎氏も「同じ枠組みの中にいると非効率さに気づけない」と指摘。 カクナルが提唱する「客観的な組織診断」の重要性が、行政の現場でも痛感されていることが浮き彫りとなりました。外部人材は単なる労働力ではなく、組織の硬直化を防ぐための「触媒」としての役割が期待されています。2. 連携を阻む最大の敵は「前例がない」という文化
長野県の北澤氏より、越境人材受け入れの最大のハードルは「人の壁(部署内の理解)」と「前例主義」であると語られました。「他自治体の事例はあるのか?」という問いに対し、いかに小さくても「自ら事例を作ってしまう」ことの重要性が強調されました。3. 求められるのは「売り込み」ではなく「解釈力」
議論の中で特に白熱したのは、「うまくいく企業・人材」と「そうでない企業」の違いです。NG例:自社のソリューション(メタバースなど)ありきで押し付ける提案。行政の文脈を無視した営業。
成功例:行政の言語やルールを理解した上で、同じ目線で対話ができる「解釈力(翻訳能力)」を持つ人材。
北澤氏・濱谷氏ともに、「期待を超えて踏み込んでくれる姿勢」や「住民の幸福まで見据えた提案」こそが信頼を生むと結論づけました。
登壇者(敬称略)
濱谷 祐輔(八戸市 人事課 / 民間出向経験あり)
北澤 淳(長野県 総務部人事課 / 電通への出向経験あり)
末崎 博樹(一般社団法人別府市産業連携・協働プラットフォームB-Biz Link / 元別府市役所職員)
ファシリテーター:中島 篤(株式会社CAQNAL 代表取締役 / 地方創生アドバイザー)
中島 篤(ナカシマアツシ)コメント
今回のセッションを通じて改めて確信したのは、官民連携の成否を分けるのは「互いの文化を尊重し、翻訳し合えるコミュニケーション」だということです。
多くの企業が自治体へアプローチする際、つい「自社の製品で何ができるか」を先行させてしまいます。しかし、現場の職員の皆様が求めているのは、制度や法律の壁を理解した上で、「一緒に汗をかいてくれるパートナー」です。私自身、スターバックスやユニクロといった現場、そしてコンサルタントとしての経験を通じ、「組織は論理だけでは動かない」ことを痛感してきました。今回の登壇者の皆様が語った「泥臭い信頼構築」や「小さな事例作り」こそが、最短の改革ルートだと思います。
株式会社CAQNALは、今後もこうした「官と民」「組織と個」の間にあるズレを解消し、慣例に囚われない組織づくりを支援してまいります。
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株式会社CAQNAL(カクナル) 代表取締役 中島 篤(ナカシマアツシ)
iU情報経営イノベーション専門職大学客員教授
地方創生アドバイザー
1976年福島県生まれ。東北学院大学2部経済学科卒業。在学中は(株)紀伊国屋書店で契約社員として勤務し、昼間就業・夜間就学という二足の草鞋で過ごす。卒業後、2001年にスターバックスコーヒージャパン入社。その後ユニクロをはじめ、複数の業界・企業で現場・人事部長およびコンサルタントとして就業。2011年、東日本大震災を機に働き方改革や地方創生に関心を持ち、フリーランスとして活動後、(株)CAQNAL(カクナル)創立。現場経験を活かした伴走型コンサルタントとして、リアルな組織診断とその具体的な解決を信条として、慣例や既成概念に囚われないブランディング・制度設計・研修を実施している。自身も積極的にテレワーク・ワーケーションを行い、様々な地域で食と酒を楽しむ。
【株式会社CAQNAL(カクナル)について】
「人のチカラで『場』を興(おこ)す」というミッションの下、大手企業からベンチャー、行政や自治体などさまざまな組織の価値を向上させるコンサルティング・グループ。
組織人事、採用/転職、人事制度、労務、DX、業務効率化を中心に幅広い領域を支援。豊富な実務経験を兼ね備えた専門家集団として、企画やノウハウの提供だけでなく制度の定着まで伴走する支援スタイルを強みとしている。
【株式会社CAQNAL 会社概要】
代 表 取 締 役 : 中島 篤
設 立 : 2018年 1月
所 在 地 :
本社:東京都港区六本木 7-12-2 R7ビルディング SPACES六本木
東北拠点:宮城県仙台市青葉区花京院1-2-15ソララプラザ3F SPACES仙台
中部拠点:愛知県名古屋市西区名駅2−34−17 セントラル名古屋 1101
関西拠点:大阪府大阪市福島区福島7-1-10Wiz fukushima 2F GRANDSLAM 239
業 務 内 容 : 組織人事・DXコンサルティング、人材紹介、新規事業開発、地方創生
U R L : https://caqnal.jp/






















