「こぐまのケーキ屋さん」シリーズが人気の漫画家のカメントツさん。カメントツさんは現在2匹の猫と暮らす毎日を送っています。どうやらその猫たちが、漫画を描くにあたって健康的にしてくれるそうですよ。

 「【22】ヨボヨボの迷い猫を保護したら… 猫は漫画家の健康に良い(ただし原稿は、遅れる)」

 そんなタイトルとともに、猫との生活を漫画に綴ってツイッターに投稿しています。漫画を描いていると、原稿の上に猫が寝そべってじゃまをしきます。これでは仕事にならないので猫を日当たりのよい場所へと移動させます。

 しかし、このじゃまをしてくるのが適度な間隔だったりするので、集中し過ぎずに休憩をはさむことができるようになったのだそう。猫を飼う前は、集中しすぎるあまりに休憩をはさむ間隔をうまく作れず、3~4時間も同じ姿勢で作業をしてしまうために腰や背中を痛める事も少なくなかったそうです。

 「欲を言えば、もっと適度にじゃましてくれればなぁ」と漫画を締めくくっているカメントツさんの家の猫たちは、2匹とも保護猫なのです。

 先住猫は、保護猫で1歳半を過ぎたグーさん。そして、何故か4階にあるカメントツさん家のベランダで発見された推定15~6歳と思しき老猫・まくらさん。

 まくらさんとは先述のとおり、不思議な出会い方をしています。この出会いから、その後の暮らしや、迷い子として警察に届けたエピソードなどを写真や漫画でカメントツさんは逐次ツイッターで紹介しています。

 ちなみに、何とか元の飼い主さんを探し当てたそうなのですが……。元飼い主さんは80歳の女性。しかもがんを患いながら独り暮らしをしているそう。

 保護当時、ひどく衰弱して猫風邪もひいていたまくらさんと、同じく老化と病気で猫の世話もままならないおばあさん。カメントツさんはおばあさんと交流を深めながら、まくらさんを2匹目の保護猫として迎え入れたのです。

 そうしたエピソードが背景にある中での、22番目のストーリーが今回の「猫は漫画家の健康に良い(ただし原稿は、遅れる)」に繋がっていきます。

 片や元気いっぱいの若者猫、片やあちこち体の故障もあって人間でいうところの80歳代の老猫。特に喧嘩もする事のないこの2匹の猫たちは、家でデスクワークをしている人たちにとって適度なじゃまをしてくれるありがたい(?)存在。

 そしてそんな猫たちとの生活に、共感する人も多数。「かわいいし癒されるし、いい事しかないですね!」とほっこりする人、「『ネコに邪魔される』じゃなく『適度な休憩をさせてくれる』と何でもポジティブに考えられるカメントツさんが素敵です」といったコメントもツイートに寄せられています。

 かくいう筆者も2匹の猫の飼い主。やはり猫たちに「構って!ごはん!」などと話しかけられる(時にわめかれる)事や、膝の上で2匹とも陣取って足をしびれさせるなどと「テレワーク猫の飼い主あるある」と、カメントツさんとその猫たちに共感を覚えるのでした。

<記事化協力>
カメントツ(@Computerozi)さん

(梓川みいな)