フィリップ モリスの加熱式たばこ、IQOS専用のたばこスティック「HEETS」シリーズに、レギュラー系では約2年ぶりの新製品「ピュア・ティーク」が2021年1月11日 に全国のコンビニで発売されました。これまでのレギュラー系とはどう違うのか、フィリップ モリスから比較用の製品とともに送られてきたので、違いを実際に比較していきましょう。
火を使う従来からのたばこに比べ、加熱式たばこのIQOSでは、メンソールなどフレーバー系の製品が充実しています。しかし、新規IQOSユーザーのうち、半数以上がレギュラーテイストを求めていることが分かり、そういった声に答えるべく、新しいレギュラー系として「ピュア・ティーク」の発売に至ったとのこと。
ピュア・ティークが目指したのは、くせのないバランスの中にも、たばこ本来の味わいを重視した絶妙なやさしさ。はたして、その味わいやいかに?ということで、味わいの比較をしてみることにしました。
比較する製品は「ピュア・ティーク」のほか、同じくレギュラーテイスト製品の「ディープ・ブロンズ」「バランスド・イエロー」「クリア・シルバー」。そしてマールボロの新製品「リッチ・レギュラー」の5種類。
ワインやウイスキーのテイスティングのように、多少の緊張感も感じつつ、まずは新製品の「ピュア・ティーク(Pure Teak)」から。
最初の印象としては、やわらかで甘く、やさしい味わい。かといって締まりのない甘さではなく、たばこ本来の味わいが端正に感じられます。後味は余韻を残すというよりは、森の中を吹き抜ける風のよう。
高級家具材として知られるチーク(Teak)の名を冠する通り、上質で味わい深いものになっています。チーク材というのは、時間をかけて熟成されることで質の良い木材となるそうで、このピュア・ティークも落ち着いた時間帯で、時間をかけて味わうと良さそうです。
続いて、HEETSでもっとも濃厚なコクとうまみを誇る「ディープ・ブロンズ」。最初からグッとくる「たばこらしさ」が印象的です。ボディもしっかりしていて、いかにも大人だけの味わいといった感じ。とはいえ荒々しい訳ではなく、力強い中にもジェントルな部分が見えて包容力を感じさせます。
うまみと香りをまろやかにバランスさせた、という「バランスド・イエロー」。非常に爽やかな香りが特徴的に感じられます。「イエロー」の名の通り、どこか柑橘類を思わせる香り高さに、さりげなくピリッとしたスパイシーさが味わいを引き締めます。レギュラー系の中では、夏に合う味わいかもしれません。
軽やかな後味が特徴、という「クリア・シルバー」。スッキリした味わいはバランスド・イエローと似ていますが、こちらはよりクリアな感じ。よりシャープな印象です。後味もスッと消えていくような感じで、ちょっと都会的な洗練を感じます。
そして2020年10月に発売された「マールボロ・リッチ・レギュラー」は、もっとも紙巻きたばこの風味に近い感じの吸いごたえ。ボディもしっかりとしていて、ドシッと重厚感豊かなコクが楽しめます。
香りは華やかではないものの、落ち着いた大人の余裕を感じさせるもの。締めるところはきちっと締めた、メリハリがありつつ味わい深いたばこ葉の魅力を楽しめるものとなっています。
成人喫煙者としては、普段はお気に入りの味わいを求め、決まった銘柄を楽しむ方がほとんどですが、こうしてテイスティングして比較すると、キャラクターの幅広さに驚かされます。これらの味わいを生み出すブレンダーの卓越した技能と、イメージを形にしていく官能性と発想の豊かさに敬意を表すばかり。
嗜好品だけに、つい「いつもの」と選んでしまいがちですが、味覚は年月を経るとともに変化し、その日の気分によっても好みは変化するもの。端正なたたずまいの中にも緻密な香りとコクを楽しめる「ヒーツ・ピュア・ティーク」は、新しいIQOSライフの扉を開けてくれるものになりそうです。
取材協力:フィリップ モリス ジャパン合同会社
(取材:咲村珠樹)