居合術家として知られる刀剣商で刀剣研師の町井勲さんが、オフィシャルブログを通じて最近急増する「刀ファン」に節度ある対応を求めています。

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町井勲さんオフィシャルブログ

■刀ブーム、大いに結構!

DMMゲームズとニトロプラスが共同製作したブラウザゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』。刀剣を擬人化した美形男子が数多く登場し、2015年1月の開始以来、女性を中心に高い人気を集めています。

その影響から最近では「刀ブーム」というものが発生し、ゲームをきっかけに刀剣に興味を持った人達が、刀剣が展示してある美術館や博物館、そして特別展に押し寄せるなど、刀剣に関連したものはどこも活気を見せている状況。

町井さんはこのブームを、「刀ブーム、大いに結構!」「刀女子? 大歓迎!」「刀ブームが去ったあとも、そのまま刀好きが残っていることを切望」という気持ちで見ているそうですが、6月23日に投稿した記事では少しきつめの言葉で注意を促しています。

■気安く職方を訪ねるべからず

記事によると、最近のブームの影響から、Webや何かで住所を調べ、刀匠のもと直接訪ねる人が後を絶たないのだそう。しかも訪れて見学を希望したり、「鍛冶作業がないにもかかわらず、鍛錬作業の見学をねだったり」などしているそうです。

そうした「連日のように訪ねて来るにわか刀剣マニアのくだらない質問への対応に時間を割かれ」日中作業が行えず、深夜まで作業を行う事態が発生しているとのこと。
「仕事場に押しかけるな!」「仕事の邪魔するな!」と、きついメッセージを送っています。

ただ別の投稿では、「刀を眺めたいなら、美術館や博物館へ。」「鍛刀の様子を見たければ、公開鍛錬している鍛冶場へ。」と促しつつ、約束さえ守ってくれれば、時間が許す際には説明なども快く受け入れると説明。
さらに、「将平、将大、両刀匠の鍛刀場見学会を企画しますので、各々が直接両刀匠のもとを訪ねることはご遠慮ください。」と案内しています。

先にも触れましたが町井さんは、今回のブームを「大歓迎」として受け入れている派の方。ただ、仕事場に直接訪れるなどについては、作業の手が止まったり、納期に影響を及ぼしているため、絶対にやめてほしいと自制を促しているだけのことです。

なお、予定されている「鍛刀場見学会」については、日程など決まり次第、ブログを通じてお知らせするそうです。鍛刀場を見学してみたいという方は、こうした機会にだけ訪問するようにしてください。