「ピカチュウ」と言えば、押しも押されもせぬ人気ポケモンとして知られていますが、いわゆるシリーズ初代にあたる「赤・緑」初登場時のビジュアルは現在と少し異なり、ちょっとだけでっぷりとしたボディラインだったことをご存じでしょうか。

 「あの頃のピカチュウが好き!」というファンも多いことで知られる初期ピカチュウを、樹脂粘土作家のoklha(おきは)さんが忠実に再現。かく言う筆者も初期ピカ推しですが、思わず「これこれ!」と頷かずにはいられないほどの出来栄えです。

 過去にも樹脂粘土を使用したポケモンのファンアートを数多く制作してきたoklhaさん。「ガラスにぶつかっても気付かないヌオー」や「たそがれゲンガー」といった、公式ではなかなか見られないような、独特の視点によるユニークな作風が特徴です。

ガラスにぶつかっても気付かないヌオー

たそがれゲンガー

 そんなoklhaさんが、ストレートに初期ピカチュウを作ったのはちょっと意外?かもしれませんが、きっかけはツイッターでのやり取り。同世代のフォロワーに「懐かしいなぁ」と感じてもらえる作品を作りたいと思い、あえてそのままの姿で再現することにしたのだそう。

 制作にかかった時間はなんと1時間ほど、というスピード仕上げ。こだわった点は、やはりその愛らしいフォルムと、目の位置や手の角度といった、各パーツの配置。公式の資料を確認し、写真を撮った時の見た目も意識しながら成形していきます。

あの頃を感じるピカチュウの完成

 こうして完成した作品は、まさに「あの頃」のピカチュウ。パッと見た瞬間に、懐かしさがこみ上げ来るほどの出来栄えです。そうそう、公式絵は色も若干薄かったんですよね……!

 ツイッターへの投稿には、「ピカチューと鳴かない頃だ!」「この頃の体型がもっともピカチュウらしくて好きです」と、そのビジュアルにノスタルジーを感じた方からのコメントが多数寄せられています。やっぱりみんな、初期ピカが好きなんですね!

 しかしながら、その仕上がりにはまだまだ満足していない、というoklhaさん。「もっと共感してもらえる、クオリティが高くてかわいいポケモンを作れるようにしていきたいです」と、今後の制作への意気込みを語ってくれました。ちなみに、ピカチュウは他にもいろいろな姿を作る予定とのことですよ。

<記事化協力>
oklha@低浮上気味さん(@okihasA)

(山口弘剛)