近頃ツイッターを賑わせている「私のヤバい初手と完成」というハッシュタグ。

 これは主にクリエイターが作品のビフォーアフターを載せる際に用いられるものですが、中でもひと際驚きの声が多く寄せられているのは「蟻粒生物研究家かきらし」さんの投稿。

■ 作者は歯科医

 添えられた2枚の写真を見ると、米粒よりも小さな粘土の粒が、なんともかわいらしい白猫ちゃんに姿を変えてしまっているではありませんか!爪楊枝の先ほどという極小サイズながら、その姿がはっきりとわかります。

その大きさは3~4mm程度という極小サイズ

 かきらしさんは歯科医として働く傍ら、趣味として樹脂粘土で米粒サイズの生き物を制作しています。その出来栄えは、どの作品も息を飲むほどに精密。手先の器用さが求められる歯科医師ならではの作品です。

■ 過去にもさまざまな猫を極小サイズで制作

 多くの動物の中でも、特に猫はお気に入りのモチーフであるようで、過去にもさまざまな種類の猫ちゃんを、極小サイズで制作しています。今作はこれまでに作っていなかった「おしとやかに座っている」様子を表現したのだそうです。

 樹脂粘土を素材に、筆や爪楊枝、メスなど先が細いものを使い、手作業で行っているという作品づくり。その大きさは3~4mm程度なのだとか。それでいて、猫のフォルムがしっかり再現されているのですから、いやはや驚きというほかありません。

米粒より小さい猫のミニチュア

 曲がる体にバランスよく手足をつけるのにこだわった、という作品は、まさに渾身の出来栄え。かきらしさん自身も「顔もこっちを向いている感じでかわいく出来ました」と、満足の行く仕上がりとなったようです。

 かきらしさんの作品はツイッターのほか、インスタグラムでもまとめて公開中。精巧な技術で生み出される”蟻粒生物”の世界を、よーく目を凝らして、のぞき込んでみてはいかがでしょうか。

<記事化協力>
蟻粒生物研究家かきらし Dentistさん(Twitter:@kikanoshiten / Instagram:@kikanoshiten

(山口弘剛)