やってはいけないと分かっていてもやってしまうことがあります。人間でもそうなのですから、ワンちゃんならば仕方ないのかもしれません。トイレットペーパーの芯を持ってきてしまったコーギーのルークくんは、飼い主さんから返すように促されるも心の中で葛藤。その様子が表情に出ていて非常に可愛いです。

 普段は散歩やご飯よりも家で飼い主さんやその家族と一緒にボール遊びをするのが大好きというルークくん。明るい性格で人に吠えたことがなく、誰のところにもボールをくわえて行き、「遊ぼう!」と誘うのだとか。

■ 葛藤の末、今回は悪魔が勝った?

 その明るい性格がどこかに消え去ってしまっているのが今回の投稿。「芯ドロボー」「葛藤……」というコメントと共に紹介された動画には、トイレットペーパーの芯をくわえながら、こちらを見つめるルークくんの姿が映っています。「どうしようかなぁ……」と困った表情が印象的。

「どうしようかなぁ……」と困った表情が印象的

 一方の飼い主さんは、ルークくんに手を差し出して返すように促しています。「返したくないなぁ……」という表情を浮かべながら、その手の方にゆっくりゆっくり向かうルークくん。最後は「やっぱり嫌だ」と首を少し背けます。心の中で繰り広げられた天使と悪魔の戦いは、どうやら悪魔が勝ってしまったようです。

最後は「やっぱり嫌だ」と首を少し背けます

■ 帽子や靴下など、いつもドロボー

 飼い主さんに話をうかがうと、いつも帽子や靴下、軍手や海苔の容器など、飼い主さんが油断したわずかなスキを見逃さず、いろいろとドロボーしているのだとか。ただし、トイレットペーパーの芯は今回が初めて。「おそらくゴミ袋からあさったのかな」と語ります。たしかに過去のツイートをさかのぼって見ていくと、帽子や靴下をくわえたルークくんの動画を見つけることができます。

 そのたびに飼い主さんはドスのきいた低い声で「な~な~せ~」と言って、離すまで待つそう。もちろん危険性のあるものは、すぐに取り上げるといいます。ルークくんも自分がいけないことをしていることは理解しているようで、飼い主さんに注意されたら葛藤しながらも最後は口からそ~っと離して床に置くそうです。

■ 徐々に成長しているルークくん

 ちなみにルークくんは2020年12月24日生まれで、1歳ごろまではくわえているものを取ろうとすると歯をむき出して怒っていたといいます。その頃に比べると徐々に落ち着いて聞き分けも良くなったことに、飼い主さんも感心していました。愛犬の成長は何よりも嬉しいものです。

 今回の動画について、「葛藤の表情が豊かすぎて笑っちゃいました」と語る飼い主さん。見つけた時は何をくわえているのか分からず驚いたものの、危ないものではなかったので「はなせ」の練習もかねて自分から離すのを気長に待っていたのだとか。ルークくんがさらに成長して、すぐに自分から離す日が来るのが待ち遠しいですね。

<記事化協力>
たいゆうるーくさん(@mohumofuCorgi

(佐藤圭亮)