神奈川県川崎市にある小田急線の生田駅に掲出されていた駅長のメッセージとイラストが、多くの人の心を和ませています。
掲出されていたメッセージとは、駅に巣を作っていたツバメに関するもの。「ひな鳥が飛ぶ練習をしているので温かく見守ってあげてください」と駅の利用客に呼びかけています。
ホワイトボードに書かれていた駅長によるメッセージをSNSに投稿したのは、X(Twitter)ユーザーのmikio.kさん。メッセージと一緒に描かれていたツバメのイラストは絶妙な画力でとても可愛く、トビウオのようにも見えます。
「頭上注意」の吹き出しが付いたツバメのイラストには「ツバメです。すいません」という言葉も。このメッセージとイラストには「優しい世界」「絵の才能がポイント」などの声が寄せられ、投稿を見た人たちを楽しませています。
メッセージやイラストを見て「ふふっ」となったというmikio.kさんに当時の状況についてうかがったところ、生田駅は普段利用することはなく、この日にたまたま用事があって通りかかっただけなので詳しいことは分からないとのこと。
ツバメも2羽、近くを飛んでいる姿を見たものの、親鳥のようだったといいます。そこで今回は小田急電鉄に取材を申し込み、広報担当者にインタビューをおこないました。
■ 小田急電鉄に聞いてみた
―― 今回のようなメッセージは毎年、駅長が書いているのでしょうか?
ホワイトボードにメッセージを記載した「生田駅長」とは、「その日の出勤者における責任者」としての「駅長」との意味になるため、役職としての「駅長」は生田駅にはおりません。
お客さまに対して何かをお伝えする時、駅責任者としての発信であることを明確にするために「○○駅駅長」と記述しております。今回、絵を描いた担当者は生田駅に配属されて一年未満の係員です。
―― そうだったんですね。生田駅では毎年ツバメが駅に巣を作ったりしているのでしょうか?
担当者が定期的に変わる駅ですので、直近2年程しか情報共有がございませんが、ここ2年は同じ時期に巣作りをしにきているそうです。それ以前は不明です。
―― ツバメの様子を書いたのは今回が初めてでしょうか?
今回のホワイトボードに関しては、作成者及びその日の駅責任者による独断で作成しているため、今回が初めてとなります。
―― ツバメのイラストは駅長(駅責任者)が描かれたものでしょうか?自己採点すると何点ですか?
生田駅責任者に許可を得て、一般社員(サービス係)が作成しております。絵を描いた担当者に確認したところ「自己採点は120点」との回答でした。
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多くの人の心を和ませたツバメのイラストとメッセージ。来年も見ることができるのでしょうか。もしかしたら生田駅の名物になるかもしれませんね。
ふふってなった♪
(*´ω`*)#生田駅#小田急 pic.twitter.com/uL1IY3dWxw— mikio.k😎ナイセン団 ナイセン小姑 ついったぁ浦島太郎ちう (@impreza22bsti) June 9, 2024
<記事化協力>
mikio.k ナイセン団 ナイセン小姑 ついったぁ浦島太郎ちうさん(@impreza22bsti)
小田急電鉄株式会社
(佐藤圭亮)