先日本媒体でお伝えした香港でサービスされている「OP 偉大航路」という自称ワンピースの同人ブラウザゲームの話題。
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その後、読者から「オフィシャルデータを(一部を除き)そのまま使用しているのではないか?」という情報をいただき、追記で後日その点について紹介しました。
※例:「OP 偉大航路」の公式ホームページで使用されている、ルフィ一味のイラストはニンテンドーDSソフト「ワンピース ギガントバトル!2 新世界」のイラストを反転させたもの。
今回はその更に追加記事です。トップ画像で使用しているこちら。なんだと思います?「OP 偉大航路」のベトナム語版です。
パッと見やはりオフィシャルゲームにも見えます。サービス名は包み隠さず「ONE PIECE」。直球です。通称「ワンピースOnline」とも呼ばれているそうです。
ホームページ最下部では権利者としてパブリッシャー名が記載されていました。
日本語に訳すると「イエローカード」という意味らしく何やら意味深。
心の中では「レッドカード!」と言いたい気持ちは押さえて、色々ホームページを探索してみました。
最近販売しているとおぼしきアバターアイテムの欄ではガンダムや鋼の錬金術師のエド、そして犬夜叉が紹介されていました。画像にはガッツリ「ガンダム」「エドワード・エルリック」「犬夜叉」と書かれています。潔いというかまったく悪気がないというか。
そして更にページ下部まで見ていくと様々なイラスト素材が紹介されていました。
一つ一つをみていくとオフィシャルイラストと一致するものや、どうもピクシブから転載したと思われるものまで……。
香港版の「OP 偉大航路」ではトップページにでかでかと「同人ゲーム」と明記していましたが、その実態は運営は企業、しかもアイテム課金有り。そしてコピーライトはまったく無し。勿論このベトナム版でも同じくです。
※正規ライセンス版にはコピーライトとして必ず尾田栄一郎さん及び集英社の名前が記載されます。また、アニメーション素材の場合にはフジテレビ、東映アニメーションの名前も併記されます。
「同人」と書けば日本はなんでも黙認してくれる。そう思っているのでしょうか。
ちなみに、香港版「OP 偉大航路」は基本プレイ料金無料のアイテム課金制なため、ためしに少しプレイしてみました。
出てくる素材はどっから持ってきたのか???と思うものばかりですが、ゲーム自体はきちんとしており、プレイヤーもそこそこいる様子。「ワンピースが好きで好きでたまらない開発者が作ったんだろうな。」という感じはするのですが、いくら同人とはいえ一線をはるか遠くまで超えすぎていますよね。
(文:栗田まり子)