「あれ?ワンピースってブラウザゲーム化してたっけ?」と勘違いしてしまいそうですが、こちら香港でサービスされている「OP 偉大航路」という作品の公式ホームページです。
写真:https://otakuma.net/?attachment_id=32182
あまりにもホームページの完成度が高いため、「私が知らないだけで実はきちんと許諾された正規ライセンスの作品かも」と思い、発見後すぐ台湾人スタッフにホームページを確認してもらったところ一応“同人ゲーム”と書かれているそうです。(画像中央にある「全球首款航海王同人網遊」は日本語で「世界初の航海王同人ゲーム」という意味)
ただ、香港で提供している会社は普通にオンラインゲームサービスを提供する会社でもあるため、実質は“無許可作品”とみなしても問題なさそうな雰囲気。
※追記(5月27日11時30分)※
読者の指摘により追加調査した結果「OP 偉大航路」公式ホームページトップで使用されている画像は、ニンテンドーDSソフト「ワンピース ギガントバトル!2 新世界」のホームページで使用されているイラストと一致いたしました。なお、本作のホームページでは「ワンピース」権利者の尾田栄一郎さん、集英社に関するコピーライト表記は一切確認できません。また、「OP 偉大航路」「库洛幻境」共にアイテム課金が行われており、運営は両作品ともに個人ではなく企業が行っています。
あまりの似っぷりに若干衝撃をうけつつ、他にもないか同じ香港の会社のホームページをチェックしていたところこんなものも発見。
カードキャプターさくら……ちゃん?もしかして君はさくらちゃんじゃないのか!!!
思わずホームページに描かれているイラストに向かって問いただしてみたくなりました。
写真:https://otakuma.net/archives/2013052404.html/ccs
この「库洛幻境」。中国の企業が開発しているようですが、会社ホームページを確認してみたところ、トップページこそあるもののリンクが全て切られており、同じく運営会社のホームページもリンクが全て切られていました。
調査を担当した台湾人スタッフさえ「この会社怪しい……」の一言。
しかも色々と調べてみると、どうやらこの「库洛幻境」。中国、台湾、香港、シンガポール、マレーシアと結構大々的に展開しているようす。
気になったので上記で紹介した香港公式以外にも、中国、台湾のホームページを確認してみました。
▼「库洛幻境」台湾版
写真:https://otakuma.net/archives/2013052404.html/ccs_taiwan
台湾版はカードキャプターさくらだけではなく、同じくCLAMP作品のツバサ・クロニクルがミックスされているようです。CLAMPファンの他のスタッフに確認してもらったところ、アニメ公式ホームページ(http://www9.nhk.or.jp/anime/tsubasa/)の「あらすじ」ページで公開されているイラストに羽をはやしてみたようす。もうなにがなんだか。
▼「库洛幻境」中国版
写真:https://otakuma.net/archives/2013052404.html/ccs_china
こちらが本国版。香港版と同じく、さくらちゃん押し。下の画像では、さくらちゃんや小狼や他のキャラクターが交代で表示されています。
小狼に関しては、どうも劇中の1シーンがそのまま使われているようで、イラストをGoogle画像検索などで調べるとすぐに元イラストが出てきました。
そして最後にゲーム内のスクリーンショットを紹介。
▼「库洛幻境」ゲーム起動画面
写真:https://otakuma.net/archives/2013052404.html/ss
そして本当に最後。少しゲームを進めてみたところ、なんとゲーム内で山崎くんと知世ちゃんに偶然?再会できました。
写真:https://otakuma.net/archives/2013052404.html/yamazaki1
写真:https://otakuma.net/archives/2013052404.html/tomoyo1
(文:栗田まり子)
※文中に一部誤字がありました。訂正してお詫びいたします。(訂正箇所:再開=再会)