歌手で俳優の福山雅治さんが、長崎県の五島列島、壱岐、対馬の「島」の数々を熱演したスペシャルムービーが50万再生を突破しました。

 何を言っているか分からないとおもうんですけど、2014年には「第37回日本アカデミー賞」優秀主演男優賞をも受賞した実力派俳優でもある福山雅治が、“島そのもの”を演じているのです。超大真面目に。

 福山雅治を贅沢につかったこの動画は、長崎県が福山さんの誕生日の2月6日にスタートさせた「NAGASAKI BLUE ISLANDS PROJECT」(長崎ブルーアイランズプロジェクト)の第一弾、スペシャルムービー「体感、長崎の島。」として公開されました。

 福山さんといえば、長崎出身ということもあり同県を盛り上げる活動には積極的な人物。長崎県からのこのプロジェクトのオファーにも快諾。島の魅力を自ら知って、伝えることに協力を約束してくれたそうですが、それを惜しみなく実行したのが本作。動画公開前に発表したメッセージ撮影の現場では、福山さん自らが「まだ言い足りていないことがあるので」と率先してリテイクを要望したそうです。 ビッグスターなのになんていい人だ……!地元のためにひと肌脱いだ、福山さんの漢気に思わず感動せずにはいられません。

 動画冒頭、福山雅治さんは島の魅力を伝えるためには、普段の俳優での役作りと同じく「なりきること」が重要だと訴えます。「ぼくは(長崎の)島々のことをよく知らなかった。知らないまま伝えることなんか、できない」と、島々の魅力をしっかりと伝えるために、「島に、なる。」と決意。そして、「壱岐の猿岩」、「対馬の浅茅湾」、「五島の高浜、 蛤浜、大瀬崎灯台」などそれぞれの島の魅力と一体化し、島にある美しい空や海など“青”の素晴らしさを次々と紹介。シュールな展開で戸惑わせつつも、島の魅力にぐいぐい引き込んでいきます。

壱岐の猿岩に、なる。(壱岐・猿岩)


対馬の浅茅湾に、なる。(対馬・浅茅湾)


五島の光に、なる。(五島列島・蛤浜)


五島の岬に、なる。(五島列島・大瀬崎灯台)

 今回、福山さんの熱演で注目された本作ですが、映像に登場する島々には実際に美しい場所が数多く存在します。本土から少し離れた立地ゆえに美しく豊かな海にかこまれ、さらに朝夕見ることのできる太陽の輝きはこれまた格別。古事記に記されるいにしえの時代より、神々の島とも呼ばれることがあるといいますが、それを信じるに足る神秘的な美しさを放っています。

 なお、今回の動画は地元の人も喜ばれているようで「福山さんが地元ばしょうかいしとる」「うれしか!」などなどネットに投稿されていました。地元にとっては「長崎のアニキ」といった存在のようですね。

画像提供・長崎県

(宮﨑美和子)