誰もが一度はやったことがあるであろう「パラパラ漫画」を進化させ、多くの人を驚かせたのは美術大学に通うXユーザーのねこぱんちさん。その進化とは、持つ場所によって漫画の中身が変わるようにしたのです。

 1つのパラパラ漫画で3つの作品を楽しめ、1つ目の作品と2つ目の作品が最後の作品で融合する仕掛けに思わず引き込まれてしまいました。

 Xに「持つ場所で中身が変わるパラパラ漫画作った」と投稿した動画には「Look At Me!」というタイトルと右側に1、2、3と番号が書かれたパラパラ漫画が映っています。

「Look At Me!」と書かれたパラパラ漫画

 1をめくっていくと女の子が本を読んでいる内容になっています。2はオバケが動き回る内容。最後に3をパラパラめくっていくと、1の女の子のもとに2のオバケがやってくる内容になっており、1と2が見事に合体しています。凄すぎる!

本を読んでいる女の子

動き回るオバケ

 ねこぱんちさんに詳しくうかがうと、これは美術大学で「本を作る」という課題が出た時に作った作品とのこと。普通に作っても面白くないと思い、唯一無二のパラパラ漫画を作ろうと思ったのがきっかけだと語ります。

 しかし、ただパラパラ漫画を作るだけでは面白くないと考えたねこぱんちさん。そこで完成させたのが「持つ場所で中身が変わるパラパラ漫画」。

 幼少期に似たようなものを見た記憶があるものの、記憶が曖昧で仕組みまでは覚えていなかったそう。そのためほぼ自分で考え、1週間ほどで作ったそうです。

 とにかくページ数が多く、アニメーション作りから印刷、製本までそれぞれの作業量が膨大だったと振り返るねこぱんちさん。締め切りに間に合わせなければいけなかったので、気が遠くなりながらも頑張って完成させたとのこと。

 大変な作業の中にもこだわった部分はやはり、別々の世界にいた女の子とオバケが時空を超えて出会うところ。最後の3をめくるまで展開が予想できず、見た人に驚きと遊び心を感じてもらえるように作ったと語っていました。

 そんなねこぱんちさんの願い通り、「持つ場所で中身が変わるパラパラ漫画」の投稿には作品を見た人たちから「発想も技術も絵も素晴らしい」「天才的な発想」と絶賛する声が届いています。

<記事化協力>
ねこぱんちさん(@nekopanchi1521

(佐藤圭亮)