群馬県の上毛かるたの中にある「鶴舞う形の群馬県」という札。これは群馬県の形が空を舞う鶴に似ていることを表現しています。みなさんのお住まいの都道府県も、何かに似ているように見えることはありませんか?

 そんな「見立て」で話題を集めたのが、漫画家・キヨさんの投稿。キヨさんはXで、熊本県と大分県の形が、まるでクマ(熊本)がゾウ(大分)を担いでいるように見えると紹介しました。いやいや、そんなわけが……あった!

 「熊本と大分がこう見える」と漫画で明かしたキヨさん。投稿された漫画には地図帳をジッと見つめる人物が描かれています。見ているのは熊本県と大分県。隣り合う2県を眺めていたら、なんとクマとゾウの姿が浮かび上がってきたというのです。

 「あらよっと」と左手でゾウの鼻を持って肩で担ぎ、右手で魚を持っているクマ。鼻を持たれているゾウは少し嫌がっているようにも見えます。「そんなところ、持たないで~」と思っているのでしょうか。しかし、クマはおかまいなし。

「熊本と大分がクマ(熊本)がゾウ(大分)に見える」漫画

 熊本県と大分県の形から、こんな姿を連想できるキヨさんの想像力に驚きます。ただ、そう言われると、だんだんクマとゾウに見えてきます。

 ちなみに、この「こう見えるシリーズ」はほかにも。福岡県と大分県が、「行こうぜ」と人(福岡)に頭をつかまれているゾウ(大分)に見える作品や、岐阜県と長野県が、犬(長野)の背中を噛んでいる犬(岐阜)に見える作品などが、SNSで紹介されています。

「福岡と大分が人(福岡)とゾウ(大分)に見える」漫画

「岐阜と長野が犬に見える」漫画

 いったい、どのように地図を見たら「こう見える」のでしょうか。キヨさんに詳しくうかがったところ、都道府県の形が気になりだしたのは最近で、小さい頃は地図や地理には興味が無かったそう。

 大人になって初めて地図をじっくり見た時に形が面白いことに気づき、漫画で紹介するようになったといいます。

 「こう見える」コツは、ひとつの都道府県の形をいろいろな角度から観察すること。さらに地形の一部を拡大し、「このでっぱりが動物の横顔に見える」などの手がかりとなる部分を見つけることもポイントなのだとか。

 みなさんも「こう見える」にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。ただ、母に「こう見える」漫画を描いて見せたら薄い反応だったそうなので、見えたとしても自慢できるかどうかは不明です。

<記事化協力>
キヨさん(@shyoushin_mono
キヨブログ「福岡と大分

(佐藤圭亮)