2024年11月26日をもってサービスを停止していた電子書籍サービス「マンガ図書館Z」が、クラウドファンディングによる運営資金調達を経て、およそ5か月ぶりとなる4月25日よりサービスを再開しました。

 公式Xにて「皆様の応援のおかげで、マンガ図書館Zは無事帰ってまいりました!」と、帰還報告を行うと、「おかえりなさい!」「待ってました!」と、祝福の声が続々寄せられています。

 「マンガ図書館Z」は、既に絶版となった漫画を作家の許諾を得たうえで電子書籍化、無料公開し、その作者に広告収益を還元するという事業内容のインターネット配信サービス。

 違法アップロードサイトと異なり、作家の利益を守る体制づくりで多くのファンから支持を得ていましたが、2024年10月、加盟店契約している決済代行会社から「アダルトコンテンツの取り扱い」を理由に、突如として契約解除を言い渡され、作家への収益還元、及び運営が困難となったことから、サイト停止を余儀なくされていました。

 それからおよそ2か月後、サイト再開に向けたクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げ。目標金額は300万円という高い設定でありながら、これを開始からおよそ1日で達成し、支援総額は最終的に1千万円超え。再開日時は4月25日正午に決定しました。

 そしていよいよ迎えた再開当日、マンガ図書館Zのサイトではカウントダウンが開始し、正午ぴったりになると画面上で花火が打ち上げられ、復活を盛大にお祝い。サイト名も「”帰ってきた”マンガ図書館Z」に改められるなど、ニクい演出も見られます。

再開したマンガ図書館Z

 もちろんサイト内では数多くの漫画が閲覧でき、TL(ティーンズラブ)、BL(ボーイズラブ)ジャンルのみ再編成中となっているものの、その他は以前と同じように利用することが出来ます。またついつい時間を忘れて読みふけってしまいそう。

 なお、同時にクラウドファンディングの特設ページもオープン。こちらには支援を行った企業・個人サポーター一覧が掲載されており、その他リターンの受け取りも本サイトで行われるようなので、支援を行った方は忘れずにチェックしておくようにしましょう。

 多くのサポーターの支援により、見事復活を遂げたマンガ図書館Z。決済代行会社の契約解除によりサービスの停止や終了が相次いでいる昨今、再開へ辿り着いた大きな成功事例のひとつと言えそうです。

<参考・引用>
帰ってきたマンガ図書館Z(@Manga_Z_
マンガ図書館Z

(山口弘剛)