1等・前後賞合わせて7億円が当たる「サマージャンボ宝くじ」(市町村振興 第1064回全国自治宝くじ)と、1等・前後賞合わせて5000万円が当たる「サマージャンボミニ」(市町村振興 第1065回全国自治宝くじ)。
8月21日に抽せん会がNHK大阪ホール(大阪府)にて開催されました。大阪府でのジャンボ宝くじの抽せん会開催はおよそ7年半ぶり。その模様をレポートします。
■ 1等・前後賞あわせて最大7億円が当たる「サマージャンボ」の抽せん会が開催
7月11日から8月11日にかけて全国で発売された「サマージャンボ宝くじ」および「サマージャンボミニ」。
「サマージャンボ宝くじ」は1等賞金が5億円、前後賞が各1億円で、1等・前後賞を合わせると7億円という超高額賞金が魅力の宝くじです。
一方の「サマージャンボミニ」は1等賞金が3000万円、前後賞が各1000万円。1等・前後賞を合わせて5000万円当たります。
さらに100万円以上の当せん本数は、両くじ合計で3979本。多くの人に当たるチャンスがあります。
抽せん会場は大阪府にあるNHK大阪ホール。会場前方にはステージが用意され、その上に設置された7台の抽せん機によって抽選を行っていきます。
抽せん会はまず、MCの山本哲也さんがステージに登場し、開催を宣言。その後、山本さんとともに会の進行を務める宝くじ幸運アンバサダーの柏木行雲(こううん)さんと、松永鈴帆さんが呼び込まれました。
宝くじアンバサダーとは全国各地で行われる抽せん会の司会アシスタントや、ジャンボ宝くじのキャンペーン活動を行う人たちのこと。令和7年度のアンバサダーは、柏木さんと松永さんを含めて5人います。
今回の抽せん会は前半に「サマージャンボミニ」、後半に「サマージャンボ宝くじ」の抽選を行うという形式で進行。柏木さんがミニを、松永さんがジャンボのアシスタントを務めます。
アシスタント2人の紹介の後、ステージに登場したのは、抽選が厳正に行われることを確認する立会人の5人。
5人を代表して挨拶を述べたのは、宝くじファン代表であり令和7年度の今宮戎神社福娘の上地早希さん。着物と千早と金烏帽子を着装した福娘の姿で、ステージ中央のマイクの前に立ちました。
今宮戎神社の福娘は、1年を通じてさまざまな行事に携わる巫女。関西地方を中心に行われるお祭り「十日戎」の3日間、参拝者に対して御札や吉兆類を笹に結ぶご奉仕などをしています。
上地さんは宝くじの魅力について「夢があることだと思います」と話します。当たるかどうかだけではなく、購入した瞬間から「当たったら何に使おうかな」と考えることも含めて、大きな魅力だとしました。
そんな上地さん主導のもと、会場全員で「上方締め」を行うことに。「上方締め」は関西、主に大阪で宴会などの終わりに行われる非常に縁起のいい手締め。別名、大阪締めとも呼ばれています。
上地さんの「うーちましょっ」という掛け声に続いて、会場全員が手を叩き、宝くじ抽せん会で幸運を祈願しました。
■ 宝くじの当せん番号はどのように決まる?
宝くじの抽選のルールについては、動画形式で説明されました。抽選に用いられるのは、ステージ上に置かれた電動式風車型抽せん機。
各機械には数字が振られた、風車盤と呼ばれるプレートが用意されています。回転するその風車盤に向かって矢を発射し、矢が刺さったところが当せん番号になるというルールです。ダーツを想像してもらえれば分かりやすいと思います。
抽せん機はステージ上に7台用意され、向かって右手から1の位、10の位、100の位という風に数字が決まっていきます。
なお発射された矢が的に刺さらなかった場合は、その抽せん機のみ、再度抽選が行われます。
また数字と数字の間には金属の仕切りが設けてあるため、ちょうど真ん中に矢が刺さることはありません。
今回の発売額は「サマージャンボミニ」が7ユニット・7000万枚で、210億円。「サマージャンボ宝くじ」は23ユニット・2億3000万枚で、690億円となっています。
■ 1等・前後賞あわせて5000万円!「サマージャンボミニ」の抽選から開始
抽選ルールを確認した後は、アンバサダーの柏木さんが再びステージに登場し、まず「サマージャンボミニ」の5等から抽選が行われました。
1番右端の抽せん機の前に矢がセットされ、合図とともに風車盤が回転を開始。コンっ、という軽い音とともに、飛び出した矢が風車盤へと刺さりました。5等300円の当せん番号にあたる下1桁の数字は「2」に決まりました。
その後も3等までの数字が順当に決定し、2等の抽選へと進みました。
2等は各組共通で2度抽選が行われ、それぞれの数字が当せん番号となります。もし偶然2回とも同じ数字になってしまった場合は、後の方を再抽選するという形が取られるとのことです。
MC山本さんの合図で開始された2等の抽選は1回目が「171292」、2回目が「144380」に決定。再抽選されることなく終了しました。
その後続けて1等3000万円の抽選が行われ、「2組111290」が当せん番号となりました。
ちなみにくじの当せん金は非課税。3000万円なら3000万円をそのまま受け取ることができます。
ただし当せん金の支払いには期限があり、支払開始日から1年が経つと時効になります。
時効により受け取り手がいなくなった当せん金は、全額発売元である地方自治体に納付。災害支援や子育て支援などに役立てられるとのことです。
■ ちょっとしたハプニングが発生も……「サマージャンボ宝くじ」の当せん番号が決定
「サマージャンボミニ」の抽選が終了した後は、柏木さんと入れ替わる形で松永さんがステージに登場。続けて「サマージャンボ宝くじ」の抽せん会が行われました。
「サマージャンボミニ」と同じく5等の抽選から開始。3等までは順当に進行したものの、2等の抽せん時にちょっとしたハプニングが。
「万・10万」の位を決める抽せん機に投じられた矢が、風車盤の数字と数字の間に設けられた金属の仕切りに当たり、外れてしまいました。
矢が外れた抽せん機は、序盤に説明されたルールに則り、その1台だけ再抽選を実施。再抽選時には無事に矢が風車盤に刺さり、2等の当せん番号が「121585」に決定しました。
最後はステージ上の7台すべての抽せん機を使用した、1等の抽選へ。1等・前後賞を含めて7億円が当たる大きなチャンスです。
1等の抽選が開始される前に、ステージ上には抽選に参加するゲストとして、ヴァイオリニストの長原幸太さんが登場。
抽選ボタンの1つを押す大役を与えられた長原さんは「普段からコンサートでたくさんのお客さんの前で演奏させていただいているんですけど、まったく違う緊張感。大変緊張します」と胸中を明かしました。
そんな長原さんは、山本さんから「もし7億円が当たったら?」と問われると「ホールのある家を建てて、いつも笑えてコンサートできるようにしたい」と音楽家らしい答えをしていました。
長原さんらが抽選ボタンの位置まで移動すると、山本さんの「サマージャンボ宝くじ1等、夢を掴みましょう!風車、スタート!」の合図とともに、最後の抽選が開始。
長めのファンファーレが会場に鳴り響き、ワクワク感と期待感が高まるライトの演出があったのち、各抽せん機に向けて矢が発射。当せん番号が「19組173515」に決定し、抽せん会は無事に終了しました。
今回抽選された「サマージャンボ宝くじ」「サマージャンボミニ」の支払開始日は8月26日となっています。支払開始日から1年がすぎると時効となってしまうため、当せんした方はご注意ください。
取材協力:サマージャンボ抽せん会
(ヨシクラミク)