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電子書籍サービス「マンガ図書館Z」のクラウドファンディングが目標金額達成 4月のサイト再始動に向け前進

 配信サイトを停止していた電子書籍サービス「マンガ図書館Z」の再開に向け、2月5日0時から開始されたクラウドファンディングプロジェクトが、およそ1日で目標金額の300万円を達成。2025年4月末を予定しているサイト再開へ向け、大きく前進しました。

  •  「マンガ図書館Z」は、既に絶版となった漫画を作家の許諾を得たうえで電子書籍化、無料公開し、その作者に広告収益を還元するという事業内容のインターネット配信サービス。違法アップロードサイトとは全く異なる、作家の利益を守る体制づくりに取り組んでいます。

     しかし2024年10月、加盟店契約している決済代行会社から「アダルトコンテンツの取り扱い」を理由として、突如として契約解除を言い渡され、作家への収益還元、及び運営が困難となったことから、その翌月よりサイトを停止していました。

     それからおよそ2か月の期間を経て立ち上がったのが、今回のクラウドファンディングプロジェクト。返礼品にはマンガ図書館Zに参加している作家39名のサイン入り高解像度イラストや、ニックネームのサイト掲載権、また法人向けにもTOPページバナー掲載権などが用意されるという、充実の内容です。

    Xでのクラウドファンディング告知

     公式Xアカウントでも告知が行われると、プロジェクトにはすぐに支援が集まり始め、300万円という高い目標を早々に達成した運びとなりましたが、これもひとえにマンガ図書館Zの存続が多くの方から求められていた結果でしょう。

     今後は3月中旬から各種決済サービスと契約・サイト再開準備、4月初旬から関連会社との再契約・テスト運用開始、4月末にサイト再開というスケジュールで進行していくようです。

     また、クラウドファンディング自体も期限となる3月31日いっぱいまで行われるもよう。作家と作品の権利を正しく守るため、今後もさらなる支援の輪が広がりそうです。

    <参考・引用>
    帰ってくるマンガ図書館Z(@Manga_Z_
    MotionGallery「『マンガ図書館Zは帰って来る!』サイト再始動プロジェクト
    マンガ図書館Z「決済サービス及びプレミアム会員サービス停止のお知らせ

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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