どうやら犬も「擬態」ができるようです。

 チューリップの表皮が大量に集まる作業場をとらえた1枚。流し見しただけでは気が付かないほど、風景に溶け込んでいるワンちゃんがいます。

 Xユーザーの高瀬花園さん(以下、飼い主さん)が「おわかりいただけただろうか…」のコメントとともに投稿した画像。ビニールハウスでの栽培用に、チューリップの球根の表皮を剥がす作業をしている最中だそう。

 そんな作業中写真の左手奥、黒いコンテナの中でチューリップの表皮に埋もれつつこちらを見ているのは、雑種の女の子・ぺこちゃんです。毛の色と表皮の色がそっくりなので、言われなければわからないほど綺麗に「擬態」しています。

作業場を監視するぺこちゃん

 ぺこちゃんにとってコンテナの中はお気に入りの場所なのでしょうか?飼い主さんに伺ってみると「チューリップの皮が布団のようで心地よいのか進んでコンテナに入りたがります。他にも葉っぱや籾殻なども好きなようです」との答えが返ってきました。

 筆者は一応人間ですが、ぺこちゃんの気持ちがわかります。子どものころ、落ち葉とか新聞紙の山に埋もれまくっていたので。人も犬も細かくてふわふわしたものを好むのは一緒のようですね。

 普段から飼い主さんについてビニールハウスや田畑について来て、一緒に働いている気分を味わうというぺこちゃん。

 作業場ではコンテナに入り、何もせずに飼い主さんたちを監視するのがお仕事のようです。

 働く人間にとって仕事を監視されるというのはそれなりに苦痛をともなうものですが、こんな可愛い監視役なら大歓迎です。積極的に監視されたいですね。

 ぺこちゃんは監視役としての役割をまっとうするためか、「作業場にいる時は大体おとなしい」と飼い主さん。

 しかし撮影の日はいつも以上に気配を消しており、見事な「擬態」ぶりを披露。ぺこちゃんがこちらをじっと見ていることに気がついたとき、飼い主さんは思わず笑ってしまったそう。

 頑張って作業をして、休憩がてらふと顔を上げたら、可愛いワンちゃんが「どうですか?順調ですか?」とばかりにこちらを見ている……なんて素敵な作業場なのでしょう。

<記事化協力>
高瀬花園さん(@takase_farm)https://x.com/takase_farm

(ヨシクラミク)