出光興産株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：木藤俊一、以下「当社」）は、次世代営農型太陽光発電所※1を徳島県小松島市に建設します。これは、2023年6月に千葉県木更津市に設置した初号機(出力：45kW)に次ぐ2号機として、国内初※2となる2MWの規模の次世代営農型太陽光発電所です。2026年2月の完工を目指し、2月26日に地鎮祭を執り行いました。
※1 太陽光を自動追尾し可動する架台と両面受光型の太陽光パネルを備えた太陽光発電設備を設置することで、農業と再生可能エネルギー発電を両立する発電所
※2 2025年2月時点当社調べ
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/23740/553/23740-553-1bae37837d5f02a398de22c7fe643c88-3264x2448.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
地鎮祭の様子
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/23740/553/23740-553-be04e9b24ba0129272f26e76fc0d6650-1135x656.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
完成予想イメージ
当社の次世代営農型太陽光発電システムは、太陽の動きに合わせ自動的に太陽光パネルの向きを調整することにより、耕作期間にはパネル下で栽培する農作物への日射量を最大化し、農作に適した環境を維持します。また、休耕期間にはパネルへの日射量を最大化し、太陽光パネルの裏面でも発電することで、通年ベースで野立て発電設備※3と同等の発電量を確保します。
当社は、当該システムを採用した次世代営農型太陽光発電所の初号機（千葉県木更津市）で、収穫した米の収量・品質に問題がないこと、通年ベースで野立て発電設備並みの発電量を問題なく確保できることを確認しました。初号機で得た知見をベースに、規模の拡大等の検討を重ねた結果、今回の2号機による実証を決定しました。2号機では、初号機と遜色ない営農および発電が可能か、事業性の確認などの実証を行います。
※3 野立て発電設備：日当たりのよい広い土地に発電設備を設置すること
地鎮祭は、当実証を当社と共に実施する地元農業従事者の皆さまをはじめ、設計・施工会社の皆さま等総勢25名で執り行い、工事の安全を祈願しました。2号機では、地元の農業従事者の皆さまと一緒になって、農作物の生育に配慮しながら「農業」と「再生可能エネルギーによる発電」の両立を一層追求します。
2025年2月18日に閣議決定された第７次エネルギー基本計画では、2040年度の再生可能エネルギーの比率を4～5割程度にすることが示されています。太陽光発電は主力と位置づけられ、23～29％程度を占めます。一方、この計画を達成するためには現状の2～3倍の設置面積が必要ですが、大規模な太陽光発電所を設置できる適地は減少しています。
この課題に対し当社は、太陽光パネルの新たな設置場所として農地に着目、次世代営農型太陽光発電システムによる太陽光発電のさらなる普及拡大に取り組みます。当取り組みを通し、カーボンニュートラル社会実現への貢献と、地域のエネルギー自給率向上および持続可能な営農支援による地域貢献に努めます。
【参考】
プレスリリース：2023年6月21日付
次世代営農型太陽光発電の実証事業開始について 農作物の生育に配慮した発電で農地におけるカーボンニュートラルに貢献します
INFORMATION：2023年10月5日付
次世代営農型太陽光発電システムが2023年度グッドデザイン賞を受賞しました
プレスリリース：2025年1月30日付
次世代営農型太陽光発電システムが令和6年度新エネ大賞「新エネルギー財団会長賞」を受賞
YouTube動画：
「次世代営農型太陽光発電」で目指す農業と発電の両立
