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医師の8割超が患者のオンラインコミュニティ活用を推奨       診察では見えないリアルな声に高まる関心

update:
   
ピーエムリンク合同会社
-医師が求める患者情報、その多くがオンラインコミュニティに-【 医師調査編 】



株式会社mctとピーエムリンク合同会社は、5つの疾患領域(アトピー、うつ、IBD:クローン病/潰瘍性大腸炎、乳がん、小児てんかん)における医師・患者の情報ニーズを調査しました。

医師の調査結果から、医師が知りたいと考える患者に関する情報の多くをオンラインコミュニティが有していることがわかりました。また、自身のかかわる患者やそのご家族が当事者同士をつなぐオンラインコミュニティを利用することについて、8割以上の医師が推奨していることも明らかになりました。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156140/3/156140-3-15a5a7cbcbf9cc4b3f550a5a1f7aa312-1920x1080.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


調査概要
調査期間 :2024年11月上旬
調査手法 :オンラインアンケート
調査対象 :各疾患領域の専門医(マクロミルケアネットの調査パネル)
回答者数 : 計109名(アトピー領域:20名 うつ領域:22名 IBD領域:23名 小児てんかん領域:23名 乳がん領域:21名)
診察時間の限りがある中で、患者側の理解のために知りたい情報とは
医師は診察を通じて患者と向き合っていますが、その時間には限りがあります。本調査によると、診察時間が十分に取れていると感じる医師は65%にとどまり、35%は「十分ではない」と回答しました。
その中で、医師の関心は、診察時の会話では捉えきれない患者の「患者の治療に対する本音」や「日常生活での具体的な変化」に向けられていることが明らかになりました。
さらに、診療時間が取れていないと感じる医師ほど、各情報を知りたいと考える割合が高いことがわかりました。

■医師が治療に役立てるために知りたい患者情報の上位の結果
- 「身体的な不調・変化の情報」(51%)
- 「治療薬の服用状況」(49%)
- 「治療薬の副作用有無・程度を示すデータ」(48%)

■治療以外の目的で患者をより深く理解するために知りたい情報の上位の結果
- 「患者同士や家族同士で相談・共有していること」(24%)
- 「社会的な不調・変化の情報」(20%)
- 「睡眠に関する記録データ」(16%)
- 「治療薬に対する期待・ニーズ」(16%)

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156140/3/156140-3-0164697a591f69b5294f1e0eca859518-1920x1080.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156140/3/156140-3-6eafb58050b4a6e22f7c3c4e61f078a2-1920x1920.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


患者の情報源として、オンラインコミュニティへの期待が拡大
現状、医師が患者について知るための情報源は「患者・ご家族との会話」(73%)が最も多く、「製薬企業の冊子・パンフレット」(38%)、「医療系WEBサイト」(34%)といった情報源に頼っていることが分かりました。
しかし、今後の情報収集手段として、「患者向けのオンラインコミュニティサービスやアプリケーション」への期待が高まっていることが判明しました。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156140/3/156140-3-5868e2275fa3608987b7baa628127e27-1920x1080.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


医師の84%が患者のオンラインコミュニティ活用を推奨
オンラインコミュニティの活用に対する医師の意識についても調査を行ったところ、84%の医師が、自身の患者に対してオンラインコミュニティの利用を推奨したいと考えていることが明らかになりました。
オンラインコミュニティには、患者やそのご家族の悩みや経験が集約されており、診察だけでは把握しきれない患者側のリアルな声を知ることができる貴重な場と考えられていました。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/156140/3/156140-3-b6503fd80d44dcaf53ac31943b015618-1920x1080.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


調査結果からの考察
患者やご家族のオンラインコミュニティの情報を届けることが医療従事者にとって重要な可能性がある
医師は患者側の情報について多くのことを知りたいと考えていることが明らかになりました。
今回提示した患者に関する情報の選択肢は、アプリやコミュニティサイトで蓄積しているようなデータ(当事者間のやり取りを含め)であり、治療目的での活用だけでなく、それ以外でも医師の興味関心が高い情報であることが分かったことから、提供できる形にして発信していくことが医師だけでなく、その先にいる患者にとって有用である可能性が高いと考えられます。

本調査結果より、医師と患者のより良いコミュニケーションを実現するために、オンラインコミュニティの活用がますます重要になると示唆されます。

その他調査結果から・・・
医師が患者に知ってほしいと考えている情報を「見える化」することで、医療現場における医師と患者のコミュニケーションギャップを解消できる可能性がある
本調査により、多くの医師が「自分は患者にとって主要な情報源である」と認識している一方で、「患者に伝えたい情報があっても、半数以上の医師が『それについて質問されていない』と感じている」ことが明らかになりました。
また、患者側からも「何を聞けばよいかわからない」といった声が少なからず聞かれており、医師は「伝えたいが、聞かれない」、患者は「知りたいが、どう聞けばよいかわからない」という、双方のすれ違いは本アンケートに限らず多くの疾患領域で見受けられます。
こうしたコミュニケーションギャップを改善するためには、医師をはじめとする医療提供者が、患者やそのご家族に対し、必要な情報を主体的に伝える姿勢が求められます。
さらに、患者の中には「もっと知りたいが、質問の仕方がわからない」と悩む方も多く存在しています。こうしたケースにおいては、医師が「患者に知ってほしい情報」をあらかじめ可視化することが有効と考えられます。情報が“見える化”されることで、患者側にも「このことを聞いてもよい」という安心感が生まれ、質問しやすい環境づくりにつながることが期待されます。

各種調査結果については、調査レポートとして販売する予定です。
ご購入に関しては、株式会社mct メディカルデザインプラットフォーム 調査レポート係まで、問い合わせフォーム(https://mctinc.jp/contact)にてお問い合わせください。
調査対象疾患領域の患者およびご家族のオンラインコミュニティ運営者様からのコメントの紹介
【 株式会社ベータトリップ 代表取締役 林 晋吾氏 】 
うつ病患者の家族向けコミュニティサイト「encourage」運営
https://encourages.jp/
診察時、患者ご本人が体調不良や症状の影響により、「身体的な不調・変化の情報」や「治療薬の服用状況」を医師に対して適切に伝えられないことがあります。そのため、ご家族が把握している患者の日々の様子や服薬状況を、医師に知ってほしいと感じるケースも少なくありません。実際に、当社のコミュニティでも、患者が医師に対して十分に伝えられていないことに不安を感じるご家族の声が多く寄せられています。医師と患者、ご家族の橋渡しとして、オンラインコミュニティが果たす役割は今後ますます重要になると考えます。

【 株式会社グッテ 代表取締役 宮崎 拓郎氏 】
IBD患者・患者家族向けオンラインコミュニティ「Gコミュニティ」運営
https://goodte.jp/
潰瘍性大腸炎・クローン病のような医師も専門性が求められる疾患では専門医に患者さんが集中していることなどもあり、多くの患者さんから必要な情報を得られていないという声を聞いてきました。コミュニティとして患者さんやご家族の方への有益な情報提供に努めるとともに、患者さんと医師のコミュニケーションを支援するために何ができるのか引き続き他の疾患領域のコミュニティ運営者や患者、関連企業様などと連携しながら考えていければと思います。

【 アトピヨ合同会社 代表 赤穂 亮太郎氏 】
アトピー患者向けアプリ「アトピヨ」開発・運営、ビッグデータ解析、疾患啓発支援
https://www.atopiyo.com/
アトピー性皮膚炎分野においても、患者さんの情報源としてオンラインコミュニティへの期待が拡大しています。2022年から7大学・国立病院とすすめる6万件の画像・自然言語のビッグデータ解析から、患者さんの重症度の変化(デジタルバイオマーカー)とアンメットニーズが分かりつつあります。この解析を通じた患者さんの理解、そして、患者コミュニティを利用した疾患啓発の情報発信プラットフォームという2つの観点から、アトピー患者さんの支援に貢献していきます。

【 株式会社リサ・サーナ 代表 上田 暢子氏 】
女性がん患者コミュニティSNS「ピアリング」・「ピアリングブルー」運営
https://risa-sana.co.jp/
弊社運営のコミュニティ「ピアリング/ピアリングブルー」における2025年2月実施の最新調査では、がんSNSコミュニティに求めるものとして「同じがんの仲間とのつながり、SNS上での情報交換(80.2%)」が最も多く、次いで「病気やがん治療に関する信頼性の高い情報を得たい(58.5%)」でした。このことから、医療者側から、患者コミュニティに向けた発信を促進していただくことも、今後患者コミュニティの有用性を高める方策の一つとなると考えています。

【 ノックオンザドア株式会社 代表取締役 林 泰臣氏 】
患者・家族向け支援プラットフォームを軸にした事業開発、事業支援を展開
https://knockonthedoor.jp/
小児てんかんの患者さん・ご家族と、医師との情報連携は当然ながらとても重要であり、当社もその課題に対してソリューションを提供して参りました。一方でお子さまの発作に対応しながら日々を過ごされている患者さんご家族には、心理面などのサポートも必要であり、患者間や支援者との連携も非常に重要な課題となっています。
私たちはこの課題に対しても取り組み、てんかん患者さんご家族をはじめ、さまざまな疾患領域で「医療の向上」、「くらしの向上」、「生きがいの向上」に貢献してまいります。

本リリースに関する問い合わせ先・調査実施企業
株式会社mct
https://mctinc.jp/
mctは、デザインリサーチ事業を主に、1.定性リサーチによるユーザーインサイトの提供、2.製品・サービス・事業開発支援および既存事業の顧客体験改善・変革支援、3.顧客中心の事業プロセスへの変革支援、4.組織開発支援および研修・コーチの提供を中心とした事業活動により、顧客が抱える課題解決のための支援を行っています。なお、製薬業界においては、年間50件を超えるリサーチプロジェクトに対応しています。
メディカルデザインプラットフォーム 調査レポート係
問い合わせフォーム(https://mctinc.jp/contact

ピーエムリンク合同会社 代表 田口 武士
https://www.pmlink.jp/
ピーエムリンクでは、病で悩む人やそのご家族の声を新たなサービス開発につなげるサポートや医療におけるみえにくい悩みを可視化し、支える仕組みづくり/ツール開発に取り組んでおります。

《可視化のための開発ツール(株式会社おんまやとの共同開発)》
- 主観評価カレンダー化ツール(Ploog プローグ)
- ジャーニー作成ツール(life log/クロノジー)

問い合わせ先:t.taguchi@pmlink.jp

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