ときには退屈な日常を飛び出し、剣と魔法の異世界で冒険をしたい!という人も多いと思います。ファンタジーをテーマにしたゲームやアニメに浸るのももちろん楽しいですし、時間とお金に余裕があるなら、海外へ出かけていくのもありでしょう。
しかし実は日本でも「西洋ファンタジー味ある冒険体験」が出来るようで……。
■ 日本国内のスポットとは思えない異世界感
Xユーザーの「槍@ヤリ」さんはこのほど「海外行けなくても日本でも西洋ファンタジー味ある冒険体験は出来る」というコメントとともに、画像を投稿しました。
騎士風の甲冑に身を包んだ槍@ヤリさんが湖畔でキャンプをしたり、洞窟をランタン片手に探検したりしているその様子は、まるでRPGの1シーンを切り取ったよう。
「一体どこの異世界だ?」と興味を惹かれてしまいますが、撮影場所は車山や中禅寺湖、大岳鍾乳洞など、いずれも日本国内のスポット。とてもそうは思えないほど、異世界感に満ちています。
槍@ヤリさんを含めた5人からなる“パーティー”で行われてきた冒険の数々。
LARPと呼ばれる遊びで知り合った“戦友”の企画した集まりに、槍@ヤリさんが参加したのが、冒険のきっかけだそう。
ちなみにLARPとはLive Action Role Playingの略。現実世界で自分自身がキャラになりきり、特定のシチュエーションに沿った行動をする体験型の遊びのことです。
我々と地続きの現実とは思えない壮大な自然・景色のなかで、ゲーム世界さながらの冒険をしてきた槍@ヤリさん。その軌跡について、詳しくうかがってみました。
■ 目まぐるしく変わる景色、旅人との交流……「冒険者だ!我々は!」
―― 今回、槍@ヤリさんの格好はどんな役職を想定されているのでしょうか?
騎士です。放浪の騎士、RPG的な騎士。
実際の騎士をイメージはしてないですね。そうでないと一人で鎧着たまま旅とかはしないでしょうから……。
―― 冒険にはコンセプトなどあったのでしょうか?またパーティーメンバーの役職についてもぜひお聞かせください。
コンセプトは自分のオリジナルファンタジーキャラでの冒険
皆自由に好きな自分のキャラでの参加で結果的に騎士・ヴァイキング・兎人の狩人・傭兵・斥候って感じです。役職とか気にせず遊んでたので今考えた感じです。
深刻な魔法使い不足ですが自分がやりたいことをやるのが優先でした。
とは言っても皆自分の格好に合う行動とかしてました。斥候は先行して道の確認や周囲の警戒とか進んでしてて、とても助かりました。
―― めちゃくちゃ斥候してる(笑)ちなみに甲冑を着て山道などを歩くのはかなり大変そうな気がするのですが……
鎧は着なれて自分に合ってる動きやすい鎧にしてるので普通に歩くのは問題ないですが、やはり重さでスタミナの消費が早くなるのは実感します。
―― スタミナ消費は確かに早そうです。
私のは金属っぽく見える革なので見た目よりは軽いです。しかし、上り坂は普通につらいのが重さでさらにきつく感じました。
あとは板鎧(革含む)等熱を通しづらいものは、涼しい風も防ぎ、体内の熱が冷却されないので熱中症とかの危険はあります!
今回は鎧のベルトを緩めたりして風通し良くしてからだいぶ楽になりました。
―― 風を通さないのはなかなか大変ですね。今回の旅ではどんなことが印象に残りましたか?
今回の車山周辺のコースは見渡す限り文明を感じさせない大自然が広がっており、ファンタジー映画の広大な旅シーンでありそうな場所で物語の登場人物になった感じが凄くしました。
しかもエリアによって植生や景色が凄く変わって冒険気分を駆り立てられました。高原を歩いてたら岩石地帯になり、草原になり、森林になり、湿原になるお得コースでした。
―― 歩いていく中で景色が変わっていくというのは、まさに冒険!って感じがしますね
あの丘の先には何があるのだろうというものを実際に体験し、苦しい坂を上った先に見えたあの素晴らしい景色は冒険者だ!我々は!という気持ちでいっぱいでした。
途中で地図を置いてきたことに気づいたり、道があってるか不安になったり、出会う旅人とあいさつして話したり道を教えてもらったり、あの場所絶対にエルフがいるとかキャラになって話したりと良い冒険をしました。
―― 絶対、一生忘れられない思い出になりますね……!
海外行けなくても日本でも西洋ファンタジー味ある冒険体験は出来る pic.twitter.com/FoQNK007rY
— 槍@ヤリ (@fiftyfunfzig) September 7, 2025
<記事化協力>
「槍@ヤリ」さん(@fiftyfunfzig)
(ヨシクラミク)