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卒業で終わらせない学び~障害のある若者が自分らしく生きる社会へ~オンラインセミナー開催<10月4日実施レポート>

update:
ぜんち共済株式会社


障害者向けの保険を取り扱う専門保険会社、ぜんち共済株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:榎本重秋)は、10月4日(土)に一般社団法人未来への架け橋 代表理事 長谷川 正人氏に登壇いただき、『卒業で終わらせない学び~障害のある若者が自分らしく生きる社会へ~』と題しオンラインセミナーを開催しました。
当日の様子をレポートします。
▼開催背景
令和6年3月に特別支援学校を卒業した知的障害のある方が、大学・専修学校への進学した割合は1%にも満たず、知的障害のある方は18歳以降、学びたいと望んでも学ぶ場がありません。

今回、特別支援学校卒業後の学びの場がないという社会的課題について、これまで全国14か所の福祉型大学(自立訓練:2年+就労移行支援:2年)の設立に携われた、長谷川氏をお招きし、福祉と教育の融合について考える場を設けました。

[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12821/70/12821-70-c8f4da406445d1c2e8f72bc07a1d9d31-790x632.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


▼開催概要
日時  :2025年10月4日(土)10:00~11:45
参加費 :無料
視聴方法:YouTubeライブ
登壇者 :一般社団法人未来への架け橋 代表理事 長谷川 正人氏
申込者数:780名
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12821/70/12821-70-baff4b85b128da1b7bc265340f4c1086-483x354.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


▼当日の様子
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12821/70/12821-70-ea354b9ec98c29fede69bdf44c7f0e2f-1313x738.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


1.福祉型カレッジ設立のきっかけ
長谷川氏ご自身が、お子様の特別支援学校高等部卒業後に、親としてもっと学ばせたいと思ったが、知的障害者を受け入れてくれる高等教育機関は日本中どこにもなかった。
健常者よりも発達が緩やかな知的障害者が、なぜ健常者より早く、18歳で社会に出なければいけないのか?と疑問に感じ、既存の高等教育機関が受け入れないのなら、自分たちが知的障害者のための大学を作ろうと決心。


2.知的障害者のおかれた現状と社会課題
1.企業が求める人材像(高コミュニケーション、意欲的、素直、真面目等)に対し、職業訓練、作業学習がメインの教育を行っているギャップ
・知的障害者の就職率       
 34.0%
・知的障害者の入社1年後の離職率 
 25.5%

職業訓練中心になるのは当然のことではあるが、そもそも健常者に比べて発達が緩やかな知的障害者が、特別支援学校高等部3年間で、就労準備訓練を完結させること自体に無理があるのではないか。

離職理由は、大きく以下の4つの理由があると考えている。
・働くことの理解不足
・社会性の未成熟
・折れない心の未発達
・コミュニケーション力の未確立

これらの理由は知的障害が原因ではない。
知的障害のある方は、丁寧に教えてもらえないと自分で気づき克服する力を身につけることが難しいが、これは本来学びのテーマであり、学ばずに18歳で働くことが原因ではないか。
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12821/70/12821-70-e6726c4f878e31d62f5200fbac883a33-1280x718.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


2.青年期(15歳~25歳)に学ぶことの意義
大人になる準備期間は、自分探し自分づくりのために大事な時期。
だからこそ、じっくり悩み考える時間と場所、多様な学び、豊富な体験、様々な人との関わり、一緒に悩んでくれる仲間が不可欠。
知的障害者は、豊かな青年期を過ごすことなく、子供のまま18歳から社会人にならざるを得ないことに課題があるのではないか。


3.海外における知的障害者の大学進学
1.世界13か国27大学を視察
大学の中で知的障害のある方がどのようなキャンパスライフを送っているかを視察。
世界の大学は続々と知的障害者の履修コースを設置している現実を目の当たりにしてきた。
知的障害者を大学が最も受け入れている国はアメリカで約1割近くの大学が受け入れている。知的障害者が、大学で学ぶという選択ができるのが今のアメリカの状況。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12821/70/12821-70-0ffbc9e797850aeae10285d4b8468e3a-1916x1079.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


2.日本の現状の超えるべき壁
障害者権利条約に則り知的障害者の高等教育を保障することにより、就職率が上がり、離職率が下がり、さらには福祉予算が削減する。
知的障害者が豊かな人生を歩むことができ、良いことづくめである。
諸外国のように大学が受け入れるようになって欲しい。
現状、日本では知的障害者を正式に受け入れてくれる大学は一つもないのは残念に思う。


4.みらいカレッジが育むもの
育む3つの力‐人生を楽しむ力、伝え合う力、逆境に立ち向かう力‐を4年間でしっかりと身につけ社会に送り出すことによって、社会に出てうまくいかないことがあっても何とか頑張ることができると考えている。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12821/70/12821-70-24a47980204863d4da2ce149fbfd0547-1918x1080.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


1.自立のために必要な学び
自立した社会生活を営むために必要な非認知的能力(自分と向き合う力、自分を高める力、他者とつながる力)は、集団生活で人の中で揉まれてこそ、体験的に身につくことから機会を持つ必要が大事である。

4年間のプログラムで大きく4つのことを学び社会へ送り出す
・自立した社会人への成長とおとなの学び直しの機会
・仲間との豊かな関係を築き充実した社会生活の体験
・地域の人々との積極的な交流活動を通じた視野の拡大
・職業人として必要とされる人間力とスキルの獲得

2.障害の重たい方のための生涯学習コースの取組み
一般的には見守り介助・介護が中心で、「学び」というプログラムで行っている事業所は少ない。
ただの居場所では終わらせず、「学び」「働く」「つながる」日中活動の場を掲げている。

・生涯学習視点での日々の学び ‐わかりやすい個別ワークや活動プログラム
・伴走支援付一般就労‐数名で地域の会社に出向き支援者のサポートを受けながら就労
・コミュニティ活動‐地域とのつながりを大切に交流イベントやボランティア
・専門的支援‐ABA、TEACCHプログラム、PECSを用いたアプローチ

▼参加者の声
・ゆっくり学んでいる人達が卒業後にも学びを継続できること、土台ができた時に学べる場があることが日本でも大切だと思います。重度の知的障害がある人の枠組みが、今後、病弱や医療的ケアが必要な人の学びにも繋がっていけばいいなと感じます。

・最初から学びの為のカレッジは考えていませんでしたが、本人にとって良い環境やプログラムが整っていれば、カレッジも良いものだと気付かされました。

・常々障害がある子が18歳で社会に出るのは早すぎると思っていたので、今回のセミナーで福祉型カレッジという選択肢もあるということを知れてよかった。これからどんどん増えていって欲しいと心から思います。

・親としては子どもに就労して欲しいと思いますが、本人の意識や状態をよく知った上で、情報提供しつつサポートしていくのが大切だと改めて感じました。

▼ぜんち共済が目指すもの
今後もオンラインセミナー等の情報提供を通じて関係者、社会の皆様の理解を深め、誰にも優しい社会の創造を目指してまいります。

【会社概要】
社 名 :ぜんち共済株式会社 
所在地 :東京都千代田九段北3-2-5九段北325ビル4階
代表者 :代表取締役社長 榎本 重秋
事業内容:少額短期保険業(関東財務局長(少額短期保険)第14号)
URL  :https://www.z-kyosai.com/

【団体概要】
団体名 :一般社団法人 未来への架け橋
所在地 :福岡県糟屋郡宇美神武原三丁目1番1号
代表者 :代表理事 長谷川 正人
事業内容:福祉サービス事業
URL  :https://mirai-kakehashi.com

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