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「gooポータル」28年の歴史に幕 1997年から続いた“ネットの玄関口”が2025年11月に終了へ

 NTTドコモが運営する総合ポータルサイト「gooポータル」が、2025年11月25日13時をもってサービスを終了することが発表されました。

 1997年の開設以来、28年にわたり日本のインターネット文化を支えてきたサイトが、静かにその役割を終えることになります。

  • ■ 1997年に登場、日本の「ネットの玄関口」として愛されたgoo

     「gooポータル」は、まだ「Google」や「Yahoo! JAPAN」などが広く普及する前の1990年代後半、日本のネット利用者にとって「最初に開くページ」として人気を集めたポータルサイトのひとつ。

     検索機能をはじめ、ニュース、天気予報、辞書、占いなど、日常生活に役立つ情報をまとめて提供。いわば「インターネットの玄関口」として、多くのユーザーに親しまれてきました。

     ダイヤルアップ回線でモデムが「ピーガガガ」と鳴っていた時代から、常にユーザーのそばにあったgoo。ネット黎明期を知る人にとっては、ブラウザの「ホーム画面」といえば「goo」だった、という人も少なくないでしょう。

    ■ 「gooニュース」「goo辞書」はすでに終了 残るサービスも順次終了予定

      今回の発表によると、サービス終了は2025年11月25日13時。これに先立ち、「gooニュース」「goo辞書」などの関連サービスはすでに終了しており、「gooメール」も2026年2月25日13時に終了予定。

    そして「gooポータル」終了後の、「gooメール」や「gooID(goo決済含む)」は、個別URLからの直接利用が促されています。

    ■ SNSでは惜しむ声続々「ダイヤルアップの頃からお世話になりました」

     この発表を受けて、X上では「ダイヤルアップの頃からお世話になりました」「gooの終了、寂しいですね」といった投稿が多く見られ、gooがインターネット黎明期における思い出の一部だったことがうかがえます。

     NTTドコモはサービス終了の告知の中で、「長きにわたりご愛顧いただきましたこと、心より御礼申し上げます」とコメント。今後は「dメニュー」への移行を案内しています。

     SNSやスマホアプリが情報の中心となった今、gooポータルはその役割を静かに終えようとしています。しかし、インターネットの黎明期に「ネットって、こんなに便利なんだ」と感じさせてくれた存在として、その記憶は多くの人の中に残り続けるでしょう。

    <参考・引用>
    goo「『gooポータル』サービス終了のお知らせ

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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