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株式会社河出書房新社（東京都新宿区／代表取締役 小野寺優）は、小説、エッセイ、メディア出演など多方面で活躍する作家、鈴木涼美さんの最新小説『典雅な調べと色は娘』を2025年11月12日に刊行いたします。
本作は、季刊「スピン／spin」（第1号～第9号）で連載された著者初の長編小説。連載時より「圧巻の描写」「引力が強すぎる」「毎回が楽しみ」といった賛辞とともに、主人公カスミへの共感と応援の声が多数寄せた、「スピン／spin」屈指の人気作品がついに刊行を迎えます。
男やお金が嫌いなわけじゃない（でも多分そこまで好きでもない）、感情がないわけではない（でも性愛とか恋愛とか言うとしっくりこない）、計略があるようでちょっと頓珍漢でもある、そんなカスミが男と出会ったり寝たり嫌ったり寝たりするお話です。
――鈴木涼美
潔く自由な「生」と「性」の物語『典雅な調べと色は娘』
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『典雅な調べに色は娘』店頭用POP
「まだ0時前、夜は長い」
大手鉄道グループの子会社で広報を担当するカスミ（27歳／祖父のコネ入社／夜職上がり）。
先輩女性社員との微妙な友情、SMホテルではしゃぐノリのいい課長補佐や離婚上司、さらに不幸自慢の経済記者やカスミを「最後の恋人」にしたいと宣（のたま）う鼻毛・還暦の環境学者らとの愛なき逢瀬（？）の日々。
そんな気だるい空気を洗い流すように、今日も彼女は新宿のアフターバー「ナスティ・シューズ」を訪れる。
ある日、同じマンションに住む40歳手前の男・小宮に出会い、何かが始まりそうな予感がするのだが……。
2期連続で芥川賞候補となった『ギフテッド』（2022年上期）、『グレイスレス』（2022年下期）、三島由紀夫賞候補となった『YUKARI』（2023年度）などで、常に高い評価を獲得し、注目を浴び続ける著者が、「男が一切喜ばなそうなセックスシーンと、愚かで小股が緩いけど、バカじゃないし弱くもないヒロインを描いてみたい」という思いから筆をとり、更なる高みへと到達した本作。
現代社会の「生」と「性」のあり方を女性の視点から色鮮やかに照射した傑作小説が誕生しました。
『典雅な調べと色は娘』登場人物
カスミ（大手鉄道グループの子会社・広報担当／27歳／夜職上がり）／鼻毛＆還暦の環境学者／元同僚の先輩ホステスのラン姉さん／処女風非処女の社員／離婚上司／SMホテル好きの課長補佐／不幸自慢の経済記者／同じマンションに住む小宮さん（外資系の広告関連企業勤務／38歳）
全国書店員の皆様より共感、絶賛のレコメンドが続々！
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『典雅な調べに色は娘』店頭用パネル
「おもしれー女」、カスミから目が離せない……！
その男はやめといた方が…なんてのはいらん世話！ ある意味真っ直ぐで、性へ性へと突き進む！ あっという間に読み終えてしまいました。
――渡部知華（TSUTAYA サンリブ宗像店）
終始見たことのない、踏み入れたことのない世界と
カスミという一人の女性の生き方を味わえて新鮮でした。
――小山遥加（未来屋書店 東員店）
数多の男たちの体を舞台に、これからも鮮やかに自由に！舞ってください。
――大森輝美（紀伊國屋書店 さいたま新都心店）
生と性、孤独と欲望、
そして人間の矛盾に満ちた輝きを描き出した、最前線の物語だ。
――新井さゆり（文真堂書店 ビバモール本庄店）
カスミを気づいたら好きになってて、
一緒になって笑って、落ち込んでしまう。
――後藤亜衣理（ブックファースト梅田二階店）
恋敵としては絶対に嫌だけど、友達だったら超仲良くなりたいタイプです。
カスミ、一緒に長い夜を明かそうよ。
――山下真央（くまざわ書店 調布店）
著者紹介
鈴木涼美（すずき・すずみ）
1983年東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業、東京大学大学院社会情報学修士課程修了。修士論文は『「AV 女優」の社会学』として書籍化。2022年『ギフテッド』『グレイスレス』（ 両作とも「文學界」発表・書籍化）が芥川賞候補、24年『YUKARI』が三島賞候補に。他の主な著書に『娼婦の本棚』『不倫論』『愛と子宮に花束を』『浮き身』『ノー・アニマルズ』など。
書誌情報
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書名：典雅な調べに色は娘
著者：鈴木涼美
仕様：四六判変形／上製／192頁
発売日：2025年11月12日
定価：1,980円（本体1,800円）
ISBN：978-4-309-03238-2
装幀：ミルキィ・イソベ
装画：須川まきこ
URL：
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032382/
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