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サーブ・バイオファーマ株式会社(本社:鹿児島県鹿児島市、代表取締役社長:山田昌樹、創業者・取締役会長兼最高科学責任者:小戝健一郎、以下「当社」)は、シリーズBのファーストクローズ15億円に続き、セカンドクローズとして新たに追加で6.7億円の種類株式発行による資金調達(以下、「セカンドクローズ」)を実施しましたのでお知らせいたします。
これにより、セカンドクローズを含むシリーズBの資金調達額は総額で21.7億円となりました。
また、セカンドパイプラインであるSurv.m-CRA-2-ICを研究開発課題として、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下、「AMED」)の「創薬ベンチャーエコシステム強化事業/創薬ベンチャー公募」(第10回)(以下、「ベンチャーエコシステム事業」)にも2025年12月4日付けで採択され、研究開発課題の全期間で最大約27億円の研究助成金を収受する予定です。
上記シリーズBによる21.7億円とAMEDベンチャーエコシステム事業研究助成金最大約27億円を合わせた合計最大約50億円を新たに資金調達(以下、「本新規資金調達」)することとなり、創業からの累計資金調達額は、最大約62億円となる見込みです。
本新規資金調達(合計最大約50億円)により、当社が独自に開発を進めている腫瘍溶解性ウイルスシリーズの治験薬製造を含む非臨床開発および国内外臨床開発を加速いたします。
セカンドクローズにご参加頂いた投資家一覧
新規投資家:
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
東邦ホールディングス株式会社
株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
大分ベンチャーキャピタル株式会社
株式会社佐銀キャピタル&コンサルティング
福岡地所株式会社
資金調達の目的・背景
当社は、当社創業者・取締役会長兼最高科学責任者の小戝健一郎(鹿児島大学・教授)が独自開発した腫瘍溶解性ウイルスSurv.m-CRA(サバイビン反応性・多因子増殖制御型アデノウイルス)シリーズの社会実装化に向けて研究開発を推進しております。Surv.m-CRAは、がん細胞で特異的に活性化する独自の「サバイビンプロモーター」を搭載した腫瘍溶解性ウイルスです。正常細胞は傷害せず、がん細胞だけで増殖し、がん細胞を選択的に殺傷するため、高い治療効果と安全性を有し、さらに既存治療法が無効のがん幹細胞も治療できる画期的ながん治療薬(再生医療等製品)として期待されております。
Surv.m-CRAのファーストパイプラインである治療遺伝子未搭載Surv.m-CRA-1は、国内で実施した第I相および第II相臨床試験で極めて良好な結果が得られたことを受け、がん領域(適応症:希少がん「原発性悪性骨腫瘍」)の遺伝子治療において国内初、腫瘍溶解性ウイルスとしては世界2例目となる本承認(通常承認)取得を目指した第III相臨床試験を進めております。
さらに、セカンドパイプラインとして、3つの免疫遺伝子を搭載し、全身性の抗腫瘍免疫誘導で遠隔の他臓器転移までを強力に治療できるSurv.m-CRA-2-ICも創出し、現在非臨床開発を進行中で、2027年でのFirst-In-Human治験入りを目指しております。
本新規資金調達(合計最大約50億円)により、セカンドパイプラインSurv.m-CRA-2-ICの非臨床開発(治験薬の製造、安全性・安定性に関する試験等)を加速させ、国内外におけるFirst-In-Human治験を早期かつ確実に開始、実現させる方針です。
また、ファーストパイプラインSurv.m-CRA-1の原発性悪性骨腫瘍に関する海外の臨床試験費用についても、本資金調達の資金を充当し、国内だけでなく、海外における臨床開発スピードも加速させる方針です。
今後も当社は、Surv.m-CRAシリーズ等、画期的な腫瘍溶解性ウイルス・免疫治療のシーズを効果的かつ持続的に開発・実用化し、グローバルにアンメット・メディカル・ニーズの解決に取り組むとともに、遺伝子治療のグローバルリーダーを目指してまいります。
投資家からのコメント
京都大学イノベーションキャピタル株式会社
投資部 マネジャー 横尾 浩司
「Surv.m-CRA-1」は、優れた腫瘍選択性と安全性を備え、医師主導治験においても有効性が示されている腫瘍溶解性ウイルス療法で、特に、原発性悪性骨腫瘍をはじめとする希少がん領域において、患者さんに新たな治療の選択肢をもたらす可能性を有している点に、私たちは大きな意義を感じています。
京都大学イノベーションキャピタル株式会社は、本技術が持つ可能性が着実に臨床現場へとつながっていくよう、今後の臨床開発の推進に向けて、サーブ・バイオファーマ社の取り組みを継続的に支援してまいります。
東邦ホールディングス株式会社
代表取締役 社長執行役員CEO 枝廣 弘巳
「Surv.m-CRA-1」は、がん細胞を選択的に殺傷し、がん幹細胞への効果も期待される極めて画期的な治療方法です。高い安全性と治療効果を両立するこの新たな選択肢を、一日も早く患者様のもとへ届ける一翼を担えることを嬉しく思います。
当社グループとしても、医薬品卸としての知見を活かした流通体制の構築や治験物流の支援を通じ、サーブ・バイオファーマ社の革新的なパイプラインが社会に普及していくプロセスを全力でバックアップさせていただく所存です。
株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ
インベストメント マネジャー 佐々木 彩
鹿児島大学より創出されたSurv.m-CRA技術の社会実装に取り組むサーブ・バイオファーマ社への新規投資を決めた理由は、ファーストパイプラインの臨床試験における圧倒的な奏功率です。難治性がんである骨腫瘍の明確なアンメットニーズに対する高い治療効果と安全性に加え、世界水準の製造体制構築を高く評価しました。
さらに驚いたのは、セカンドパイプラインの革新性です。局所的ながん細胞の破壊に留まらず、全身性の抗腫瘍免疫を誘導し、遠隔転移や再発の予防の可能性を持っています。
私たちFFGグループでは、「一歩先を行く発想で、地域に真のゆたかさを。」という理念のもと、九州発の革新的技術のグローバル展開と、地域のアカデミア研究エコシステム活性化に貢献してまいります。
大分ベンチャーキャピタル株式会社
代表取締役 吉野 達雄
この度はサーブ・バイオファーマ社とご縁を頂きましたことを、大変嬉しく思います。
同社が開発している腫瘍溶解性ウイルスSurv.m-CRAシリーズは、原発性悪性骨腫瘍をはじめとする希少がん・難治性がん領域においてアンメット・メディカル・ニーズの解決に貢献するだけでなく、地域から世界へと羽ばたくロールモデルとなれる可能性を秘めています。
弊社は、地域に根差したVCとして、Surv.m-CRAシリーズの早期社会実装化に向け、資本面での支援にとどまらず、ネットワークを活用した企業との連携支援など、同社を積極的に支援してまいります。
株式会社佐銀キャピタル&コンサルティング
代表取締役 下枝 直人
今回、「シリーズB セカンドクローズ」に株主として参加させていただけたことを、大変嬉しく思っております。
また、小戝教授が永年に亘ってウイルス改変技術の進展に挑んでいる取組みに、敬意を表します。
サーブ・バイオファーマ社は、がん細胞で特異的に活性化する独自の腫瘍溶解性ウイルスの開発に取組んでおられ、AMEDの研究助成支援を受けられる等高い評価を受けています。希少がんである骨軟部腫瘍に対する革新的ながん治療薬を世界中のがん患者様へお届けする取組みであり、一日でも早い社会実装を期待しております。
今後とも、佐賀銀行グループで、応援してまいります。
福岡地所株式会社
執行役員 藤村 秀雄
弊社は、ライフサイエンスなどのディープテック領域のスタートアップ支援を通じて、九州から世界に広がる産業が生まれる環境づくりに取り組んでおり、2026年1月には九州大学病院キャンパス内にライフサイエンス拠点『エフラボ九大病院』を開業予定です。
サーブ・バイオファーマ社は、九州発の研究成果をもとに、グローバル市場で勝負できる水準を視野に入れた創薬開発を着実に進められており、その事業進捗は非常に目覚ましいものがあります。九州を拠点とする不動産デベロッパーとして、同社の成長を中長期の視点で伴走し、応援してまいります。
経営者コメント
サーブ・バイオファーマ株式会社
代表取締役社長 山田 昌樹
シリーズBファーストクローズに続き、セカンドクローズでもご支援をご決定いただいた全ての投資家の皆様に、心より御礼申し上げます。シリーズBでは総額21.7億円という大変心強いご支援を賜りました。加えて、AMEDのベンチャーエコシステム事業による研究助成支援を受けられることとなり、当社の技術と開発方針が公的にも高く評価されたものと受け止めております。皆様からのご期待にお応えできるよう、改めて身の引き締まる思いです。
今回の資金調達および研究助成を強力な推進力として、当社は主力パイプラインであるSurv.m-CRAシリーズの早期社会実装に向けた取り組みを一層加速させるとともに、研究開発から製造、販売までを一貫して担う“日本発のグローバル創薬企業”へと成長してまいります。革新的な遺伝子治療薬を世界中の患者様へお届けするというビジョンの実現に向け、事業スピードをさらに高めていく所存です。
サーブ・バイオファーマ株式会社
創業者、取締役会長兼最高科学責任者(CSO) 小戝 健一郎
私は、『多因子増殖制御型アデノウイルス(m-CRA)』作製のプラットフォーム技術を独自開発し、同技術を基盤として、安全性と治療効果が極めて高く、がん幹細胞も治療できる革新的な『サバイビン反応性・多因子増殖制御型アデノウイルス(Surv.m-CRA)』を創出し、治療遺伝子未搭載のSurv.m-CRA-1の非臨床・臨床開発も進め、当社を創業のうえ通常承認取得に向けた第III相試験も進めています。さらに、浸潤・転移を伴う難治性がんを治療できる、3つの免疫誘導遺伝子を搭載した新型Surv.m-CRA-2-ICの創出にも成功しました。
今回、多数の投資家の皆様よりシリーズBとして総額21.7億円ものご支援を賜りましたことに、心より感謝申し上げます。また、これまでもAMEDをはじめとする多くの公的機関からご支援を頂き研究を進めてまいりましたが、この度新たにSurv.m-CRA-2-ICの開発に関してAMEDベンチャーエコシステム事業からも研究助成を頂けることとなり、改めて当社の技術の革新性と開発戦略が公的機関からも客観的に高くご評価頂けたことを大変嬉しく思います。皆様からのご期待を原動力に、Surv.m-CRAシリーズの早期社会実装に向けた研究開発を一層加速してまいります。
補足情報
腫瘍溶解性ウイルスについて
がん細胞でのみ選択的に増殖して破壊するよう遺伝子改変されたウイルスです。ウイルスががん細胞を直接破壊する効果に加え、その過程で放出されるがん抗原が、患者様自身の免疫を活性化させ、がんを攻撃するよう促す効果も期待される新しいがん治療法です。
当社独自開発の腫瘍溶解性ウイルス「Surv.m-CRA」シリーズは、がん細胞で特異的に活性化する「サバイビンプロモーター」を搭載しており、極めて高いがん特異性を有しています。
原発性悪性骨腫瘍について
希少がんの一種で、骨そのものから発生する悪性腫瘍であり、国内では年間800人程度、欧米では年間1万人程度発症すると言われています。骨肉腫など若年層に多く見られるものもあり、世界的に有効な治療薬がないなどアンメット・メディカル・ニーズが極めて高い疾患で、新たな治療選択肢が求められています。
サーブ・バイオファーマ株式会社について
鹿児島大学小戝教授の独自技術の社会実装化を目的に、2022年8月に設立された鹿児島大学発の認定バイオベンチャーです。小戝教授は、独自に開発した「多因子増殖制御型アデノウイルス(m-CRA)」作製技術プラットフォームを用いて、安全性と治療効果が極めて高く、がん幹細胞も治療できる革新的性能の「サバイビン反応性・多因子増殖制御型アデノウイルス(Surv.m-CRA)」を開発しました。悪性骨軟部腫瘍を対象としたリードパイプライン「Surv.m-CRA-1」に続き、リードパイプライン「Surv.m-CRA-1」に続き、3つの免疫遺伝子を搭載し、全身性抗腫瘍免疫誘導で他臓器転移を強力に治療できる「Surv.m-CRA-2-IC」も創出し、現在非臨床開発を進めており、早期のFirst-In-Human治験入りを目指しております。上記シーズに留まらず、今後も、画期的な腫瘍溶解性ウイルス・免疫治療のシーズを効果的かつ持続的に開発・実用化し、遺伝子治療のグローバルリーダーを目指してまいります。
お問い合わせ先
サーブ・バイオファーマ株式会社 管理部
電話番号:03-6824-2310
メールアドレス:info@survbiopharma.co.jp




















