2012年12月2日(日)、渋谷O-EASTで『マジンガーZ』の生誕40周年記念イベント『All of Mazinger Live』が行われた。
イベントでは水木一郎がメインで熱唱。ゲストには、原作者の永井豪とアニメソングの女王の異名をとる堀江美都子が水木指定のミニスカートで参加した。
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ライブでは、マジンガーシリーズの曲が約30曲熱唱された。
オープニング曲は勿論『マジンガーZ』。イントロが流れ出すや、ファンは条件反射のごとく息の合った手拍子。勿論、「マジンガーZーー!!」のサビの部分では、観客全員で“Z”ポーズ。
記者は水木一郎氏のライブは初陣だったが、他のアーティストのライブに比べ、水木氏のライブは観客との一体感がものすごい。まずその熱気に圧倒された。
まるで観客が水木氏のライブの出演者といっても過言ではない程に。水木一郎ファンではなく『水木組』。そこまでの一体感が溢れていた。
実際ステージのトークタイムで水木氏が「この中に私に会ったこと無い人いますか?」という質問に、挙手したのはわずか数名。
40周年記念ライブということもあるのだろうが、この日のライブにはそれだけコアな水木組メンバーが参加していたようだ。
その他には「マジンガーZも40周年。3歳の子も……今ではねぇ。(観客を見る)」、観客「爆笑」。とにかく水木氏、観客をいじるいじる。
また、ステージ横に設置されたスクリーンに、マジンガーシリーズの懐かしの映像や、水木と『マジンガーZ』のコラボアニメが映し出された。
初披露となった水木氏がアニメのキャラクターになり「パイルダーオン!」する映像が流れると、場内は大爆笑。「オー」と「アー」と「拍手」が場内を埋め尽くした。
水木は、「アニメソングはアニメの顔。40年前の子どもたちが覚えていてくれる。とてもうれしい。40年前と同じ声で歌う」と語った。
抜群の歌唱力と、ライブメンバーの華麗なパフォーマンスで、大勢の観客が大いに盛り上がった。
ゲストの堀江美都子の歌に合わせて、ラッパをくるくる回すパフォーマンスは圧巻。
堀江美都子は、『マジンガーエンジェルのうた』を熱唱し、「当時若い葛藤を発散するような曲が歌えるのを待っていたら来た」と語った。
水木のトークに花が咲き、ステージ中央の200cmの巨大なマジンガー立像にマイクを向けて話しかけるなど、ユーモアたっぷりで場内は常に爆笑の渦。
永井豪とのトークセッションでは、12月6日発売の『マジンサーガ』6巻の話も出た。
また、水木氏から「海外の方でマジンガーZのファンの方が子供に“豪”という名前を子供につけた人がいて、今その子は日本に関わる仕事をしているんですよ。」というエピソードが語られた。
その時、永井氏と水木氏は気づいていなかったが、場内の一番後ろに人ごみにまぎれ立っていた白人男性が、その話題の際、一人だけ両手を挙げ猛烈に手を振っていた。どうやら彼がその話題の豪さんだった様子。このライブにあわせてわざわざ来日したのだろうか?と改めて水木氏ファンの熱心さに心打たれたシーンだった。
最後はライブメンバー全員が“アニキ☆マフラー”を着用し、原作者の永井豪も含め、観客全員で、『マジンガーZ』を歌った。
そして、終了予定時間を1時間程オーバー。ゲストに突っ込まれていたが、ファンにとっては嬉しい誤算だった。
残念ながら、ライブに行くことができなかった方に朗報がある。
現在、マジンガーZ40周年記念アルバム『水木一郎 ALL OF MAZINGER SONGS』が発売中だ。
それから、紅白歌合戦に初出場するももいろクローバーZについては「紅白出場おめでとう。紅白で『ゼェーーット!』をやってほしい」とエールを送った。
※取材は2012年12月2日(日)に行われています。
マジンガーファンや興味のある方は、「マジンガー THE MOVIE Blu-ray 1973~1976」も発売中なので「よろしくだゼェーーット!」。
(取材:川上竜之介)