おたくま経済新聞

ネットでの話題を中心に、商品レビューや独自コラム、取材記事など幅広く配信中!

明治天皇玄孫の竹田恒泰氏、皇族には『逝去』ではなく『薨去』と紹介

竹田恒泰氏Twitterより 明治天皇の玄孫で作家の竹田恒泰氏が、皇族がお亡くなりになった場合に使う『薨去』(こうきょ)という言葉について、Twitterを通じ紹介している。

 竹田氏の説明によると、皇族がお亡くなりになったことを『薨去』といい、6月8日にお亡くなりになった桂宮殿下の報道では、主要メディアでは産経新聞のみが使い、他社は『ご逝去』『逝去』、ひどいものでは『死去』を使っていたと指摘。そして、「使用頻度は低いが重要な言葉を使って、日本語を遺すことに積極的になるべきだ。」と意見している。
調べてみたところ、同報道について『薨去』を使用したのは、確かに主要メディアの中では産経新聞だけのよう。

  • 【関連:千家国麿さんFacebookでネット用語の『w』使ってると話題】

    竹田恒泰氏Twitterより

     また、天皇、皇后、太皇太后、皇太后がお亡くなりになることを『崩御』(ほうぎょ)、その他の皇族がお亡くなりになることを『薨去』と説明し、今回多くのメディアが、『薨去』を使用しなかった理由について、『昭和22年に宮内庁と報道機関との間で、皇室への敬語について「普通の言葉の範囲で最上級の敬語を使う」という了解が成立したから』とも紹介している。

    竹田恒泰氏Twitterより
    竹田恒泰氏Twitterより

     竹田氏が指摘した『薨去』という言葉は、普段使うことのない特殊な敬語。そのため、言葉を知らない人が多いという事情から、各社は一般に知られる言葉を使い報道しているようだ。
    しかし竹田氏のTwitterには「こういう言葉はきちんと残していきたいですね。」「マスコミが正しい言葉を伝えないで誰が伝えるのか」といった、竹田氏の意見に賛同する声が寄せられており、使う機会が少ないからこそ、正しく使い伝えて欲しいと望む人が多いよう。

    参考:
    竹田恒泰氏(Twitter:@takenoma)

    あわせて読みたい関連記事
  • コラム, 雑学

    【建物萌の世界】第26回 騎兵の記憶と空の神兵

  • 【建物萌の世界】第18回 「明治」を伝える神宮の蔵
    コラム, 雑学

    【建物萌の世界】第18回 「明治」を伝える神宮の蔵

  • おたくま編集部Editor

    記事一覧

    おたくま経済新聞・編集部による監修or執筆

    ▼こちらのライターの最新記事▼

  • 民放連、アニメ作品の“そっくり映像”出回り懸念 生成AIに声明
    アニメ/マンガ, ニュース・話題

    民放連、アニメ作品の“そっくり映像”出回り懸念 生成AIに声明

  • 欧州連合の旗(写真ACより)
    インターネット, 社会・物議

    EU、ネット上での児童性被害対策を強化 日本企業にも影響広がる可能性

  • ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応
    ゲーム, ニュース・話題

    ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

  • ロッテ「雪見だいふく」が立体パズル化 メガハウスが11月下旬に新商品
    商品・物販, 経済

    ロッテ「雪見だいふく」が立体パズル化 メガハウスが11月下旬に新商品

  • 100tハンマー
    アニメ/マンガ, イベント・キャンペーン

    伝説のコンビを追体験 40周年「シティーハンター大原画展」上野で12月28日まで…

  • 韓国発の人気激辛「ブルダック」がじゃがりこに 1年4か月かけた再現度に注目
    商品・物販, 経済

    韓国発の人気激辛「ブルダック」がじゃがりこに 1年4か月かけた再現度に注目

  • トピックス

    1. この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      この涙は懐かしさ……なのか? 展示「あの職員室」で特大感情を揺さぶられたレポート

      学生時代、入りたくても入れない「聖域」のような場所だった職員室。その風景を再現し、自由に探索できる展…
    2. フォロワー1万人超の“焼き芋アカ”が美容アカに SNSで繰り返される「アカウントロンダリング」の構造

      フォロワー1万人超の“焼き芋アカ”が美容アカに SNSで繰り返される「アカウントロンダリング」の構造

      SNS上には今日も、「○○が当たる!」といったプレゼント告知があふれています。いまや日常の景色と言っ…
    3. アカウント1の投稿

      【前編】それでも私は、書くことを選んだ―― Temu不審アカウントに挑んだ無名記者の記録

      ある日の調査作業の過程で、SNS「X」上において、急成長中の越境EC大手「Temu」のサポート担当を…

    編集部おすすめ

    1. ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

      ホロアースNPCに「事件に関係した実在人物想起」と指摘 運営が謝罪し削除対応

      バーチャルタレント事務所「ホロライブプロダクション」を展開するカバー株式会社は公式Xにて11月25日、同社のバーチャル空間プロジェクト「ホロ…
    2. 善意の通報が“誤報”に変わるAI時代 女川町のクマ騒動が示した危険性

      善意の通報が“誤報”に変わるAI時代 女川町のクマ騒動が示した危険性

      宮城県女川町が11月26日、公式Xで発信した「クマ出没情報」が、後に「生成AIによるフェイク画像」に基づく誤通報だったことが判明。通報者自身…
    3. エビの代わりに「パイの実」投入!ロッテ公式が送るエビチリアレンジに目を疑う

      エビの代わりに「パイの実」投入!ロッテ公式が送るエビチリアレンジに目を疑う

      ロッテは自社商品の各ブランドサイトで、アレンジレシピを公開しています。その中に「パイの実」をエビチリソースと卵で炒め合わせた「チリ玉パイの実…
    4. 100tハンマー

      伝説のコンビを追体験 40周年「シティーハンター大原画展」上野で12月28日まで開催

      「シティーハンター」連載開始40周年を記念した原画展「シティーハンター大原画展~FOREVER, CITY HUNTER!!~」が、11月2…
    5. 派手なピンクに「マヂでアゲ」……道端に突如現れた「ギャルすぎる工事看板」が話題

      派手なピンクに「マヂでアゲ」……道端に突如現れた「ギャルすぎる工事看板」が話題

      「とても茨城県」というつぶやきとともに、Xに投稿された一枚の写真。そこには、一般的な工事現場のイメージを根底から覆す、衝撃的な看板が写ってい…
    Xバナー facebookバナー ネット詐欺特集バナー

    提携メディア

    Yahoo!JAPAN ミクシィ エキサイトニュース ニフティニュース infoseekニュース ライブドア LINEニュース ニコニコニュース Googleニュース スマートニュース グノシー ニュースパス dメニューニュース Apple ポッドキャスト Amazon アレクサ Amazon Music spotify・ポッドキャスト