幼い少年には、沢山の仲間はいるものの“何か”満たされない毎日。
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一人で遊んでいたある日、教室の中を見た瞬間、彼は何か素晴らしい事を思いついたかのようにパッと目を輝かせた。
教室の中に駆け入ると、引き出しから色とりどりのチョークを取り出す。
沢山のチョークは幼い少年の手には持つには少し大きすぎる。でも落とさないようギュッと握りしめ、慎重にゆっくりと建物の中庭に出る。
中庭に出ると沢山の友達が遊んでいた。遊ぼうと誘われたりもしたけれどそれも断り、なんとか人のいないスペースに辿り着くことができた。
すると少年は、今度は靴を脱ぎ裸足になって、懸命に何かを描き始める。
小さな体を丸め、懸命に何かを思い出しながら。
自分の体の倍ほどもの絵を描き終えた少年は、次の瞬間まるで絵に甘えるように抱きついた。
――ママ
この動画は(http://youtu.be/dsf_z4urc4s)はインドのNavin Kumarさんが一枚の写真に影響を受け制作したもの。彼にインスピレーションを与えたその写真には、イラク戦争で母を失った少年が床にチョークで母を描きそれに抱かれる形で眠る姿がうつされていたのだそう。
この動画は2013年にYouTube投稿されて以来、世界中で反響を集め、これまで900万再生を突破しています。
戦争、孤児、愛――動画に込められたメッセージには、多くの人が心打たれ、そして色んな物を感じ取っているようです。