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ナイスネーミングの『ダイオウイカッター』 製造元に開発秘話を聞いてみた

 深海をテーマにした静岡県沼津市にある水族館『沼津港深海水族館』のTwitterが「ダイオウイカッター、全く売れず…」とぼやいたことをきっかけに、ナイスネーミングすぎる「ダイオウイカッター」なるペーパーナイフが注目を集めています。キャッチコピーは「マッコウクジラ、倒せます」。

  • 【関連:ハローキティ、今度はダイオウグソクムシら深海生物とコラボ】

     この商品、ネットでは沼津港深海水族館オリジナルグッズとして勘違いする人が続出していますが、実は深海生物グッズのブランド『深海マザー』が製造・販売している商品なんです。

     深海マザーの担当者によると、「ダイオウイカッター」は2016年夏に発売した商品で、深海生物グッズのブランドらしい発想「ダイオウイカがマッコウクジラにどうすれば勝てるのか?」という疑問から生まれた物とのこと。

    ダイオウイカッター / 画像提供:深海マザー

     深海生物のジャンルでは「ダイオウイカ VS マッコウクジラ」の巨大生物対決がよく知られています。担当者によるとこの構図は、一応「VS」としつつも、「ダイオウイカはマッコウクジラの食べ物として襲われ、さらに食べられて敗北してしまうことがほとんどだと思います。そこで、ダイオウイカがマッコウクジラに勝利するにはどうすればいいかと考え、この形にしてみました。」とのお話。分かるようで分からない……でも、ダイオウイカを勝たせたい愛が積もり積もってこういう形になったことは分かりました。とにかく深海マザーさんの深海愛は深海に負けず劣らず奥深いようです。

     そして、今回の話題を受け、「マッコウクジラ、倒せます」のキャッチコピーも注目されていますが、それについては「これはダイオウイカッターを装備した人がマッコウクジラを倒すのではなく、ダイオウイカが「タオス…タオセマス…」と自身に気合いを入れている」というコンセプトとのことでした。

    装着イメージ / 画像提供:深海マザー

     現在購入できる場所は沼津港深海水族館以外に、深海マザーオンラインショップ、ヴィレッジヴァンガードオンラインショップ、そして4月19日からは生き物好きのWEBサイト「いきも~る」(サイト工事中)。さらに現在一時販売休止中でGWから再開が予定されている千葉県立中央博物館ミュージアムショップでも今後購入可能となっています。

     なお、この商品は定価2300円(税別)。よく「高い」という評価を受けてしまうそうですが、それにはちゃんと理由があり実はこれ「ハンドメイド商品」。そしてデザインにもこだわって作られているので、一般的なグッズよりも高めの設定となっているそうですよ。

    パッケージ / 画像提供:深海マザー


    握ったイメージ / 画像提供:深海マザー


    ペン立てにさりげなく? / 画像提供:深海マザー


    ちょい覗き / 画像提供:深海マザー

    ・協力・画像提供:深海マザー

    (宮崎美和子)

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