世界初のカップ麺であり、現在でも世界中で愛され続けている『日清カップヌードル』。2016年には世界累計販売食数が400億食を超え、定番商品である「オリジナル(しょうゆ)」「シーフード」「カレー」は不動の人気を確立しています。

 さて、そんなカップヌードルですが、実はパッケージの表記に関するおもしろい噂があるんです。

 カップヌードルのカップには英語で「CUP NOODLE」と描かれている下に、小さく「カップヌードル」とカタカナ表記がされていますが、実は「ド」だけが小さい表記なのです。そして「ド」が小さい理由としてネットでは「ヌードと間違われない配慮から」という噂がまことしやかに語られていました。

 というわけで、今回はその噂について日清に聞いてみました!!

■マジかよ!噂は本当だった……ただし、理由はもう一つあった

 結果……カップヌードルの「ド」が小さく表記されている理由は噂の通りだそうです。ただし、理由はもう一つあり、「ヌードル」の英語発音にできるだけイメージを近くしたかったそうで、こちらの方が理由としては大きいそうです。

 というのも、カップヌードルを発売した1971年当時は、麺類を意味する英語の「ヌードル」がそこまで一般的に認識されていませんでした。そのため、「ヌードル」と書くより「ド」を小さくすることで、文字のイメージから英語発音を想起させやすいよう、発音の強弱に似せて表記したんだとか。

発売当初(画像提供・日清食品)

 てっきり「ヌード」と間違えられやすいから、というのは都市伝説の域を出ないデマだと思っていましたが、日清広報によると「かねてからたまに質問がくることがあり、都度この通りお答えしていました。ただ後者の英語発音に近づけたという理由の方が込めた意味としては大きかったようです。」とのこと。ちゃんと噂の出所は日清だったようですね。ちなみに今回、発売当初の商品画像と最新のものを見せて貰いましたが、今も昔も「ド」は小さいまま。きっとこれからも小さい「ド」で愛され続けていくのでしょうね。

 しかしながら、受け手側にとっておもしろい理由のほうが大きく知られるようになったというのは実に興味深かったです。

(大路実歩子 / 画像提供・日清食品)