日本で2018年6月1日に公開された映画「デッドプール2」の公式ツイッターが、Wikipedeiaにネタバレ含むストーリーがまるっと掲載されているので「読まないように」と注意を呼びかけている。ちなみにこの掲載は、心優しいWikipediaの住人達がサクッと既に削除済み。

 呼びかけが行われたのは6月1日の9時。
マーベル・コミックが生んだ史上最も無責任な「俺ちゃんヒーロー」ことデッドプールの発言という設定の運営スタイルながら、今回の件は公開初日ということもありほとほと困り果てたようす。

 「どっかのおせっかいなバカが、『#デッドプール 2』のWikipediaに、ストーリーをほぼ全部記入しやがった。これから映画を観る奴は、検索でWikiが引っかかっても絶対に読まない事をお勧めする。それから映画を見た奴も、くれぐれもネタバレはNGで頼む」と、いつもどおりの口調ながらも本気の怒りを滲ませている。

 先述したとおり、現在既に該当箇所は削除されているが、Wikipediaの当該ページをみてみると、5月23日頃からストーリーが詳しく追加され、更新を重ねて5月31日までには問題状態となるネタバレ含んだ内容で掲載されていた。6月1日になり即削除対応がほどこされたが、その後微調整が重ねられ現在ある公式発表程度のあらすじに落ち着いている。

 映画「デッドプール2」は日本公開は6月1日だが、本国アメリカ公開は5月18日。このため先に映画を観たか内容を知った人物によりストーリー執筆が行われたものと考えられるが、掲載された期間を見る限り、公開前に一週間ほどその内容が晒されていたことになる。

 Wikipediaは多くの人が自発的に編集を行うため、こうした事態はなかなか防ぎようが無い部分はある。自浄作用で編集している人同士がネタバレについては警戒してくれているが、全てに目が通せているわけではないため、今後新作を公開する映画やドラマなどは引き続き注視する必要があるだろう。

 なお、マーベル史上最も無責任な「俺ちゃんヒーロー」が登場する「デッドプール2」は2016年公開の「デッドプール」の続編。R指定でありながら前作は大ヒットを記録。そんなおかげもあって前回の低予算とは一転、2ではスペースシャトルが何機も入るような巨大屋内スタジオも使用できたという。公式アカウントは「俺チャンラバーズの課金のおかげ」と感謝の言葉をコメントしており、例えWikipediaで物語を知ってしまったとしても、その映像規模はやはり実際に観て感じるしかやはり方法はないのではないだろうか?物語の全ては劇場にて確認してほしい。

<情報出典>
デッドプール2公式アカウント(@DeadpoolMovieJP)

(HideI)