【注意】本稿では「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」の公式発表を一部掲載していますが、その内容が人によって「ネタバレ」と感じる場合もあります。まだ映画をごらんになっていない方はご注意ください。

次から本文。

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 12月22日に全国公開した話題の映画「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」が、公開初日からの3日間の興行成績が、動員数42万人、興行収入5億1665万円を記録したと発表しました。

 さらに、「ぴあ映画初日満足度ランキング」(12月22日ぴあ調べ)でも、93.5点をたたき出して、先週公開作品の中で1位のまさに絶好調なすべり出しとなったということです。

■ トイレの中まで仮面ライダー!!

 公開初日を心待ちにしていた筆者も、満を持して舞台あいさつ回に駆けつけたひとりです。会場となった劇場には、トイレの個室のひとつを仮面ライダーがジャックする(関連商品のチラシなどが沢山張られていた)など心憎い演出も施されていました。

 仮面ライダー達に囲まれながら興奮気味に過ごしたのもつかの間、ふと見るとなんとペーパーにまで仮面ライダー柄が……。よく見るとエグゼイドの仮面ライダーゲンム。なるほど。神だから紙。これが本当の「神」対応……。と一人トイレ感心してしまいました。しかし、あこがれの仮面ライダーを使うなんて!もったいないやら恐れ多いやら、でも結局は使いましたけどね。なんとも複雑なひとときと相なりました。

 さて、話を戻しますが、首都圏を襲ったクリスマス寒波をよそに会場は熱気に満ち満ちていました。 その後は粛々とグッズ購入列にならび、やがてアナウンスの声に従って開場を待つ列へと移りました。早めに到着していた観客の中にいたこともあってなのか、女性ファンの比率がいつにも増して高いように感じました。

■ 後半ずっと泣きっぱなし

 着席してしばらくすると、舞台上から司会者の舞台あいさつに先立っての諸注意があり、それに続いていよいよ映画本編の出演者たちが舞台へ登っていきます。出演者たちからの思いのこもったメッセージが、これから観る映画への期待を十二分に高めてくれています。最高潮に高まった会場が静かに暗転してついに「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」 の上演がはじまりを迎えたのでした。

 参加したのが午前中の回だったこともあり、出演キャストの一部はまだ公式発表前です。(22日19時に佐藤健さん出演が東映より正式発表されました)映画本編の佐藤健さんの登場シーンにさしかかるや、まさかの出来事に悲鳴に近いどよめきが起こり、筆者も気づけば口を両手で覆ってしまっていました。確かに本作の大きな目玉といっても過言ではない特大級のサプライズですが、この映画で観るべきところは実は他にもたくさんあるんです。

 続いて公式発表された、「仮面ライダーアギト」の賀集利樹さん。「仮面ライダー龍騎」の須賀貴匡さん、「仮面ライダーディケイド」の井上正大さん、そして「仮面ライダーゴースト」西銘駿さんといったテレビシリーズで主役を務めた俳優さんが、いわゆるレジェンドライダーとして声の出演をしています。これらの作品を観たことがある人ならば胸が声を聞くだけで絶対に熱くなることでしょう。

 そして、 ドコモのCMのキャラクター「ドニマル」(演:新田真剣佑さん)、「コスモフ」(演: 長谷川博己さん)、「モンジュウロウ」(演: 浜辺美波さん) の出演も発表されていてCMを目にしたライダーファンからは大きな話題を集めています。

 もちろん 、映画本編には仮面ライダーファンへむけた制作者からの熱い思いがいたるところに散りばめられていて観ていて胸が苦しくなるほどです。まだ公開されたばかりの作品なので、公式発表以上の内容はふれられませんが、筆者は後半ずっと泣きっぱなしでした。上演が終わって会場が再び明るくなったときに、ばつが悪い思いをしたくらいです。

 「平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER」は、本当にエンドロールまで目が離せない作品なんです。主題歌は、公式YouTubeで予習済みでしたが、映画本編の大いなるメッセージを受け取った後に聞けば一段とグッと胸に迫るものがあります。

 仮面ライダーファンなら誰の胸の中にもいる「あなただけの仮面ライダー」に会いに映画館へ足を運ぶことで、ライダー達がきっとこの冬のすばらしい思い出をくれることでしょう。

<参考>
東映発表プレスリリース(興行成績、出演者情報など)

(山口さゆり)