宝酒造のスパークリング日本酒、松竹梅白壁蔵「澪」が2011年の発売から10周年を迎えるにあたり、新たにフィギュアスケーターの浅田真央さんがアンバサダーに就任。12月15日よりYouTubeに「MIO×MAOチャンネル」を開設することになり、都内で発表会が開催されました。

 松竹梅白壁蔵「澪」は、スパークリング日本酒のトップブランド。これまで発泡性の日本酒というと、酵母が生きている活性酒があるものの、ビン内で酵母が生きて発酵し続けるため取り扱いが難しく、知る人ぞ知る存在でした。2011年6月21日に登場した松竹梅白壁蔵「澪」は、取り扱いもしやすく日本酒のイメージを変える青いボトル、ライトなアルコール5%と手軽な飲みきりサイズということもあり、大ヒットを記録しました。

 宝酒造で「澪」ブランドを担当する田和綾子さんによると、商品開発の狙いとして、若者の日本酒に対するマイナスイメージを覆すものにしたかったとのこと。若者はアルコール分が低く甘口のお酒を好む傾向にあり、従来の日本酒にはない低アルコールかつ、酵母によるフルーティな香りと優しい甘さ(日本酒度-70/酸度4.0という軽快な甘口)を引き出す味わいに仕上げたといいます。

 新たな日本酒ファンを生み出した「澪」は、現在までに7000万本以上の販売を記録し、スパークリング日本酒で82%のシェアを誇るまでに成長。海外でも約25か国に出荷され、日本酒の新しい楽しみ方を広げているそうです。2021年6月21日には、誕生10周年を祝う「ファンイベント」を開催する予定だとか。

 発売10年目を迎えた2020年3月には、よりフルーティーな香りが楽しめる「澪『一果』」2種が新たに加わった「澪」。今回ブランドのアンバサダーとして、フィギュアスケーターの浅田真央さんが就任し、広告展開とオフィシャルYouTubeチャンネル「MIO×MAOチャンネル」の開設が発表されました。

 発表会に登場した浅田真央さんは、広告ポスターで着用したドレス姿。スカートはスパークリング日本酒「澪」の特徴である、透明なエアリー感をレースで表現しています。

 浅田さんにとって、お酒の広告に出るのはこれが初めて。お米が好きなこともあり、お米で作られる「日本酒が一番好きなので、嬉しい」とアンバサダー就任を喜んでいました。

 実際に「澪」を飲んだ感想を問われた浅田さんは「お米と米麹から作られてるとは思えないフルーティさ」に驚いたといい、アルコール分が5%と低いこともあり「自然に体が受け入れるお酒で、すごく飲みやすい」と、従来の日本酒とは違う「澪」の特徴が気に入った様子。食中酒としても「シャンパンのように、イタリアンとか……お鍋やおせちにも。あと、意外とスパイシーな料理にも合うかも」と、幅広い料理に合わせてみたいと語りました。

 このところ恒例となっている「今年の漢字」について、浅田さんは「進」を選びました。2020年1月に始まったフィギュアスケート公演「浅田真央サンクスツアー」が、新型コロナウイルス感染拡大の影響により中断し、外出自粛となった時も「自分なりにできることを探して、少しずつ進んでいけたかな、と思う」と語り、再開したサンクスツアーも来年の最終公演(横浜アリーナ)に向けて進んでいきたい、という気持ちを「進」の字に込めたそうです。

 今回、YouTubeに「MIO×MAOチャンネル」を開設するにあたり、会場では告知の動画が上映されました。動画の感想を聞かれた浅田さんは、我がことながら「テンション高いな、と(笑)」と溌剌とした様子に苦笑する場面も。

 普段、YouTubeでは「刺繍や絵を描く時に、癒やしの音楽を」BGMとして活用している、という浅田さん。ご自身が出演する「MIO×MAOチャンネル」では「ぜひ、工場へ行って作ってるところを見てみたい」と、蔵を訪問リポートするなど、色々な場所へ行ってみたいと語っていました。

 これから松竹梅白壁蔵「澪」アンバサダーとして「おいしさを伝えていければ」と意気込みを語った浅田真央さん。YouTubeの「MIO×MAOチャンネル」や広告に登場するほか、来年春にはテレビCMも放送予定とのことです。

取材協力:宝酒造株式会社

(取材:咲村珠樹)