Twitterユーザーのタカハシさんが「絶対敵に回しちゃいけないドム」と紹介した写真には、「初代」こと「機動戦士ガンダム」に登場するMS(モビルスーツ)「ドム」の姿が写っています。黒と紫のボディに、「スカート付き」と表現される独特の形状が特徴的な機体です。

 タカハシさんはこの日、以前入手したという「スペシャルクリエイティブモデル(SCM)」のフィギュアで、様々なポージングを試していたそう。ちなみにこのSCM、タカハシさん曰く「ドム関連の中でも群を抜いて可動範囲が広いフィギュアなんですよ」とのこと。

 そして、「『このフィギュア(SCM)を最大限生かしたポーズはなんだろう?』と考えた結果なんですよ」というのが、今回Twitterで反響を呼んだ中国拳法の構えのようなポージング。

 ネオジャパン在住の筆者は、この時点でピンと来たのですが、続く投稿でタカハシさんは答え合わせ。そこには「白いヤツ」こと、ガンダムのSCMがドムと対峙。

「一年戦争」以来のガンダムとドムの邂逅。

 「お会いしとうございました!!!」と、一年戦争以来の邂逅に、ガンダムがむせび泣いたかは不明ですが、拳と拳を重ねてのグータッチ。昨今のコロナ禍も意識したコミュニケーションを取っていますね。

 と、筆者の文章を打つ手が真っ赤に燃えない前に言いますと、タカハシさんが今回Twitterに投稿したポージングというのは、1994年から1995年にかけてTV放映されたガンダムシリーズ作品「機動武闘伝Gガンダム」における一コマ。

 ドムのみのポージングは、主人公「ドモン・カッシュ」の師匠であり、劇中では「マスターガンダム」と「風雲再起」を駆って、ドモンの前に何度も立ちはだかった仇敵である「師匠」こと、「東方不敗マスター・アジア」が魅せる独特のポージング。鵜島仁文氏の熱唱でおなじみのOPで前期・後期ともにシーンカットされており、脳裏に焼き付いている方も多いと思います。

 どうやらそれは、筆者の思い込みではなかったようで、リプライ(返信)欄では、「流派東方不敗」の人間と思わしきTwitterユーザーたちが声を重ねて挨拶。結果として、2万を超えるいいねが寄せられ、多くの人の意志が集まりました。

 この反響には、タカハシさんも続く投稿で、「Twitterすごい…!人の意志が集中しすぎて、オーバーロードしているっ」と思わず胸が熱くなる事態に。

 「40年以上のコンテンツの積み重ねによって生み出された『圧倒的多様性』ですね!」と、ガンダムの魅力について熱く語るタカハシさんは、幼少の頃からの大のガンダム好き。

 ちなみに今回の投稿は、先述のGガンダムを意識してのものだったそうですが、リプライ欄では、2014年から2015年にかけて放映された「ガンダムビルドファイターズトライ」の主人公、「カミキ・セカイ」が繰り出す武術「次元覇王流」を連想される方も。

流派東方不敗?次元覇王流?色々連想させるのもガンダムの魅力と語るタカハシさん。

 「今回の投稿ひとつでも、人によって感じ方や考え方が千差万別な面も、『ガンダム』の大きな魅力のひとつです。『ガンダム』を通すことで、今まで交わることのなかった様々な価値観が1本に繋がっていくのが面白くありますね」

 と、今回の反響に生まれた「気づき」についても、タカハシさんは続けて語ってくださいました。

 そんなタカハシさんですが、TwitterとInstagramに加え、今年(2021年)5月からはYouTubeにて、「タカハシラボラトリー『タカラボ』」というタイトルにてチャンネルを開設。

 「より多くの方に『ガンダム』というコンテンツの魅力を届けたく、活動の幅を広げています!」と、熱く熱く語るタカハシさんの今後の活躍にも要注目ですね。

<記事化協力>
タカハシさん(Twitter:@gdam429mk2/Instagram:gdam_ama01x)

(向山純平)