加熱式たばこのIQOSを販売しているフィリップ モリス ジャパンが新型の加熱式たばこ「IQOS ILUMA(イルマ)」と専用たばこ「TEREA(テリア)スティック」を日本で販売すると発表。また、新型IQOS記者発表会の中では「今後10年を目途に日本での煙のない社会の実現を目指す」という今後の目標も語られました。
8月17日に行われた発表会では、出席者やスタッフのマスク着用はもちろん、八芳園(東京都港区)のとても広い会場で開催されたこともあり、ソーシャルディスタンスを十分に保って実施。さらに受付でも非接触型体温計で検温するなど、新型コロナウイルスの感染拡大を予防する対策を行われていました。
発表会が始まると、フィリップ モリス インターナショナルの最高経営責任者であるヤチェック・オルザック氏が映像で登場。「加熱式たばこの出発点でもある日本で、新型IQOSの発表ができることを嬉しく思う」と語りました。
オルザック氏は「加熱式たばこのイメージを一新した」と言い、「クリーンで満足度の高いたばこ体験を実現し、かつてないたばこ製品の楽しみを提供できるものとなりました」と報告しました。
それがスマートコア・インダクション・システムの搭載。これはIQOS史上初のブレードのない構造になっているため、たばこの残りかすが出ず、使用後のクリーニングは一切不要とのこと。
「ブレードのない新構造の中核を担うのは、たばこスティック自体に内蔵されているステンレスでコーティングされた金属製の誘熱体」だといい、これによりホルダーから無駄なく熱をたばこの芯へ伝えることができるため、吸いごたえがさらに向上。スティック1本1本、一貫した味わいが楽しめるようになったと説明がありました。
「IQOS ILUMA」に搭載されている新機能についても紹介がありました。その1つ「オートスタート」は、スティックを挿入すると自動的に加熱が開始される機能。ちなみにスティックを取り出すと自動的に停止する「オートストップ」機能も付いています。
また、「IQOS ILUMA」にはリングやラップ、ドアなどに、これまでにない幅広い種類のアクセサリーを取り揃えているとのこと。「素材や材質、色も豊富で、鮮やかでポップなものから洗練して落ち着いたものまで、さまざまです」と話していました。
最後にオルザック氏は目標を2つ語っています。1つめは「2025年までに自社の紙巻たばこの喫煙者を5500万人減らすこと」、2つめは「純収入の50%以上を煙の出ない製品で占めること」。
「IQOS ILUMA」は成人喫煙者が紙巻たばこをやめて、「より良い選択肢に切り替えるのに、お役立ちいただけるものと信じている」と力強く語り、映像は終了しました。
続いて行われた質疑応答の時間では、映像で登場したオルザック氏がスイスからオンライン中継で再び登場。
記者からの質問に、「これからはブレードのないものが主流になっていく」「煙のない社会は消費者にとっても良いことで、遠い未来ではない」、さらに「将来的にはBluetooth機能を使って年齢確認などを出来るようにし、未成年が利用できないようにしたい」などと答え、これからの展望について説明。
ちなみに、「ILUMA(イルマ)」という言葉には「光」「明るさ」という意味があるといい、加熱式たばこに光や輝きをもたらすものという思いを込めているとのことです。
「IQOS ILUMA」の日本での販売は、IQOSオンラインストアとIQOS LINE公式アカウントから8月17日から予約を開始し、9月2日以降から順次配送。また8月18日から全国9店舗のIQOSストアと期間限定ポップアップストア「IQOS ILUMA Lab 渋谷」で販売されます。
デバイスは、本体にアルミニウムを使用してラップカバーが採用されている「IQOS イルマ プライム」(メーカー希望小売価格1万2980円)と、慣れ親しんだIQOS 3 DUOの形状を継承したスタンダードモデルの「IQOS イルマ」(メーカー希望小売価格8980円)の2種類となっています。
取材協力:フィリップ モリス合同会社
(取材・撮影:佐藤圭亮)