世の中には紛らわしい名前の料理がたくさんあります。イチゴの煮たものを想像してしまう「いちご煮」や、キツネを思い浮かべてしまう「きつねうどん」など。

 その代表格と言っても過言ではないのが「ウインナーコーヒー」。食品サンプルの製造販売をしている「ながお食研」が、コーヒーにウインナーが入った食品サンプルを作ってしまいました。

 誰もが一度は想像しつつも、「残念ながら一度も飲んだ事無い」という紹介とともに投稿された写真には、「これぞ思い描いていたウインナーコーヒー!」と言うべき姿が写っていました。コーヒーの中にウインナー1本がドーン。

 おそらく、どこのお店でも使われることが無いであろう食品サンプルを、なぜ作ってしまったのでしょうか。気になって仕方が無かったので、ながお食研の担当者さんに理由を聞いてみました。

 特別なことを考えていたわけではなく、「少しでも笑っていただければ面白いかなと思っています」と担当者さん。どうやら軽いノリで作ったようです。そういう姿勢、嫌いじゃない。むしろ好きだ……。

 今回のウインナーコーヒーの食品サンプルは、昔デパートの催事などでお客さんに喜んでもらうために販売したことがあり、当時の先輩が作っていたのを思い出しながら作ったとのこと。

 ウインナーコーヒーの作業自体はシンプルなもののため大変だったことは無かったそう。ながお食研では現在もデパートで催事などを行っており、「お客様に喜んでいただき、笑ってもらえ、使えるサンプルを目指している」と言い、そちらのほうが苦労していると話していました。

 ながお食研のオンラインショップでは業務用の食品サンプルだけでなく、エビフライの印鑑カバーやステーキのしおり、みたらし団子が付いたボールペンなど、ユニークで面白い商品がたくさんラインナップされています。たしかに、これらの商品を毎日考えるのは大変ですね。しかし、これからも面白い商品、期待しています。

<記事化協力>
食品サンプルのながお食研公式Twitter(@nagaosample)

(佐藤圭亮)