漫画やアニメで知られる「ドラゴンボール」の作中に置いて、「どんな願いでも、ひとつだけ叶えてくれる」という力を持つキャラクター「シェンロン(神龍)」。登場回数こそ少ないものの、その力と、巨大な龍の見た目はインパクト抜群。作品を象徴するキャラクターと言っても過言ではありません。

 そんなシェンロンを、レゴで再現したのはツイッターユーザーのゴマさん。(@legomania_jr)。長い体をうねらせ、宙を舞うシェンロンの迫力ある姿が、原作そのままに再現されています。特筆すべきは、なんと2メートル超えというビッグサイズ。大きさ4.5cmほどのミニフィグ(人型のレゴ)と比較すると、その大きさは圧巻です。

 ゴマさんは趣味でレゴを楽しんでおり、作品の制作はもちろん、レゴを使ったネタ写真(オモ写)を撮影し、SNSに投稿するなど、幅広く活動しているレゴビルダーです。

 今回の作品制作には、試作から含めるとおよそ4か月の期間を要しており、「他のイベントを挟んだり、途中別の作品と並行して作ったりしたのでペースは遅いです」としながらも、一筋縄ではいかなかったであろう制作の背景が伺えます。

全長2メートル超えのシェンロン

 特に力を入れたのはシェンロンの顔の造形。パーツの向きや角度を細かく調節し、原作のイメージに近付けていったとのこと。

 また、オモ写が撮れるように、口や舌、下あごの可動範囲を広げてミニフィグを2、3個くわえられるようにしたこともこだわりポイントのひとつ。原作にはシェンロンがキャラクターを噛むシーンはないので、これまで見たことのないちょっとユニークなシーンが撮影できそうですね。

口の中にミニフィグが収まる仕様

 一方、デザインにこだわり過ぎた故、強度が足りないという課題も。

 2メートル超の作品は重すぎて自立が出来ず、向きによってはパーツ同士が干渉してポロリと落ちたり、何度も支えの台から落ちては壊れて、直して……と、制作から撮影までは決して順調にはいかず、苦労も絶えなかったようです。

50cmのパーツを4つつなぎ合わせています

シェンロン制作中の様子

 しかし、そんな産みの苦しみに比例して、作品への愛着も強まっていった様子。

 「ウロコの細かい作業が辛かったのでやっと完成したーっとホッとしました」「背ビレ、ヒゲ、ウロコの色のバランスがとれててよかったなぁと思いました!」と制作を振り返り、自身初となる大型ビルドは満足のいく出来栄えとなったようです。

大迫力のスケールにびっくり

 何よりも、ゴマさん自身も大好きだという「ドラゴンボール」をモチーフとした今回の作品。今後の展望については「人間以外のキャラクターや出てくるアイテムや乗り物や建物を作ってみたいです」とコメント。ドラゴンボールといえば宇宙船やタイムマシンなど、登場するメカも魅力的なものばかり。ゴマさんの次の作品は何になるのか、つい期待が膨らんでしまいます。

<記事化協力>
ゴマ(レゴマニア.jr)さん(@legomania_jr)

(山口弘剛)