リミナルスペースというものをご存知でしょうか。
本来は廊下や階段などの「移動する場所」を意味する建築用語ですが、インターネット上では「無人の施設通路やショッピングモールなど、不気味な雰囲気がある空間」の意味合いで使用されます。映画化もされた大人気ゲーム「8番出口」に登場する通路も、リミナルスペースの一種です。
そんなある種のホラーとして語られるリミナルスペースを、レゴブロックで再現している人がいます。
■ レゴから漂う不安感と虚無感……間違いなくこれはリミナルスペースだ
Xユーザーの「パンノダ |Brick Dream」(以下、パンノダ)さんがこのほど投稿したのは、すべてレゴブロックによって制作された奇妙な空間の画像。
クリーム色の床の上に屋根付きの滑り台がぽつんと一基置かれ、背後には雲の図柄が入った青い壁。四つに区切られた窓の向こうからは白い光が部屋に差し込んでいます。
何か幽霊や怪物の類が映っているわけでも、真っ暗闇が広がっているわけでもない、昼間の無人の部屋。なのに身体の奥底に訴えかけてくる不気味な雰囲気がある……パンノダさんが作り出したレゴ作品には、間違いなくリミナルスペースの息吹が宿っています。
この作品のタイトルは「忘れられた子供部屋」。パンノダさんは「薄暗い空間に佇む遊具、対照的にかわいい空の壁紙など、見る人によって様々なストーリーを想像できるように作りました」と話しています。
リミナルスペース特有の不安感、虚無感を出すうえでパンノダさんがこだわったのが「子どもに戻ったようなスケール感を出す」こと。そのためにだだっ広い床や高い壁を用意して制作したとのことです。
また照明についても「窓以外から明かりが入らないように遮光することでリアルな質感を表現しました」と話しています。
もともと、日常の中にリミナルスペースを探して写真に収めるのを趣味としていたパンノダさん。ある日、リミナルスペースの持つノスタルジックな雰囲気はレゴブロックと相性がいいのでは、と思ったのをきっかけに、レゴでリミナルスペースを作るという活動を始めたそうです。
■ 「#brickdream」を覗けばレゴ製のリミナルスペースがたくさん
パンノダさんはそうしたレゴ製のリミナルスペースを「Brick Dream(ブロックドリーム)」と名付け、Xにいくつもの作品を投稿しています。
タグを覗けば「忘れられた子供部屋」のほかにも、青い壁に囲われた空間に不自然に伸びるチューブ型の滑り台や、緑色の自転車がぽつんと佇む歪みのある交差点など、美しさと不安感とが混在した作品が多数。
パンノダさんはリミナルスペースについて「普段は通り過ぎてしまうような何でもない場所も切り取り方ひとつで新鮮に感じたりして、突然美術館が生成されたような楽しさがあります!」と話しており、ただのホラーを超えた魅力があるようです。
真夜中の駅や、人気のない田舎道、閑散とした商業施設……ふとした瞬間に現れるリミナルスペースをレゴで再現し「#brickdream」とともにXに投稿してみては。
レゴブロックでリミナルスペースを作っているアカウントといえば私です pic.twitter.com/iEmAZRpFRX
— パンノダ |Brick Dream (@pannoda1) January 21, 2026
<記事化協力>
パンノダ |Brick Dream さん (@pannoda1)
(ヨシクラミク)











































