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6年間で800体超 圧巻のボリュームを誇るポケモン立体ビーズアート

 ツイッターに投稿された、棚一杯に並べられたポケモンのフィギュアの写真。棚の奥までずらっと並んだポケモンたちの数にも驚くのですが、何よりも凄いのは、これらが全てビーズを繋いだ手作り作品であるということ。

 左上の「フシギダネ」に始まり、右下の「ガオガエン」まで、歴代のポケモンたちが図鑑ナンバー通りに並び、しかもそのひとつひとつが一目見ただけでそれとわかる高いクオリティ。まさに圧巻の一言です。

  •  ポケモンをモチーフにしたビーズアート作品を制作しているのは、ツイッターユーザー・もみじまんじゅうさん(@pokebeards)。

     もみじまんじゅうさんは幼少時からビーズアートに親しんでおり、作ったポケモンの作品をインターネット掲示板に投稿したところ、「全種類見てみたい」と返信があったことがきっかけで、図鑑コンプリートを目指して制作を始めました。以降、6年もの間ポケモンたちを作り続けて、その数は800体以上にものぼります。

     小さなビーズにワイヤーを通して、交差させながら平面や立体を組んでいくという制作工程で、1体にかかる時間は5~6時間から1週間以上に及ぶものまで種類によってさまざま。特に現在は歴代作品に登場する「伝説のポケモン」を制作しており、時間をかけて丁寧に制作を行っているようです。

    伝説のポケモン、レックウザ

     もみじまんじゅうさんが、制作の中でも特に力を入れていると話すのは「目の表現」。ビーズの配列を1個変えるだけでも、表情や雰囲気がガラッと変わってしまうのだそう。

    目の作り方で大きく印象が異なるとのこと

    優しい目に特徴のあるラプラス

     また、ポケモンの進化前、進化後のサイズ感にもご注目。基本的にはポケモンは進化するとサイズが大きくなっていきますので、進化前後で破綻がないよう、大きさの調整にもこだわって制作されています。

    ジャラコの進化はサイズ感が大きく変わります

     こうしたさまざまな工夫が盛り込まれた作品は、どれも素晴らしい出来栄えであることはもちろんなのですが、この作業を6年もの間継続してきたという、忍耐力にも驚かされます。

     継続のコツについて、もみじまんじゅうさんは「最初は下手でもいいので、とにかく続けることが大事」「何度も繰り返し作っていけば、コツも掴めてできる事も増えて、次の制作活動に繋がっていくと思います」と自身の経験も踏まえながら、話してくれました。

     もみじまんじゅうさんが、ビーズアートに出会ったのは小学生の時。母がビーズマスコットを作ろうと本を買ってきましたが、上手く作れなくて諦めていたの見て、母の代わりに作ったことがきっかけ。

     その後、当時遊んでいたポケモンでオリジナルの作品を作ってみようと思い立ち、制作を続けてきたことが、そのまま現在の結果に直結しているようです。まさに「継続は力なり」。

    807体の完成までもうすぐ……!

     「ポケットモンスター サン・ムーン」までに登場する全807体のポケモンを作ることを目標とする、もみじまんじゅうさんの作品制作はいよいよ佳境を迎えています。完成の暁にはぜひ、全種類が一堂に会した光景を見てみたいものですね。

    <記事化協力>
    もみじまんじゅうさん(@pokebeards)

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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