春日井製菓が、キシリトールキャンディ「キシリクリスタル」を愛するファンに向けた新商品を開発する「ファン味 開発部」を発足。熱烈なファンの中から3名の「最高ファン責任者(CFO)」を2022年8月22日より募集すると発表しました。
ファンの、ファンによる、ファンのための「キシリクリスタル」を作るプロジェクトで、学歴・職業・性別・国籍すべて不問。報酬は1人あたり33万円です。
2001年に世界初と言われるキシリトールの結晶(クリスタル)化に成功し、クールな味わいのキャンディとして誕生した「キシリクリスタル」。以来、常に新しい味やパッケージデザインなど、挑戦と試行錯誤を続けてきたといいます。
とはいっても、発売から20年あまりが経過すると、迷走することもしばしば。開発会議では悩みの中から「カレー味」や「ウニクリーム味」といった、およそキャンディで実現可能かも分からないアイデアまで出てきたのだとか。
ちなみにカレー味は本格的なスパイシーカレーと家庭的なカレー、これを1:2の配合で試作したところ、意外と美味しかったそうです。またウニクリーム味は、生クリームとウニクリーム香料を使って試作してみると、ウニの香りが強く出過ぎてしまい開発を断念。
そこで商品開発の原点に立ち返り、今こそファンのために、ファンの望む新しい味「ファン味」を作りたいとして、春日井製菓創業90年の歴史で初となる試み「ファン味」開発プロジェクトがスタート。
ファンの力も借りて新しい「キシリクリスタル」を実現する、社長直結の部署「ファン味 開発部」を発足させました。
プロジェクトの第1弾として、魅力を知り抜いているファンの中から「最高ファン責任者(CFO)」を3名募集し、商品開発を主導してもらうことにしたとのことです。
募集される職種は、味を決定する「最高ファン味責任者」、販促計画を考える「最高ファン販促責任者」、パッケージデザインを統括する「最高ファンパッケージ責任者」の3つ。各1名ずつ、計3名が任命されることになります。
活動期間は2022年10月下旬~2023年3月上旬を予定。10月29日に最初の定例会議が行われ、その後順次開発作業や発売に向けた準備を実施。3月3日には「ファンによるファンのためのファン味」完成発表会が予定されています。
発表会の3月3日は、3層構造になっている「キシリクリスタル」と、3名のCFOにちなんだ日付設定なのだそうです。場合によっては相談の上、3月上旬以降も活動をお願いする可能性もあるとのこと。
活動内容は「期間中に6回程度実施される新商品開発担当者との定例会議への参加」、「社長への新商品企画提案」、「メディア向け新商品発表会への参加」、「新商品開発過程での試食会への参加」の4つ。それぞれの開催スケジュールは、採用された方の希望も受けつつ調整されるとのことです。
応募は18歳以上であれば学歴、現在の職業、性別、国籍などは不問。2022年10月29日に春日井製菓名古屋本社で開催される初回の定例会に参加可能で、それ以降のオンライン会議に参加可能なPC及び通信環境を有することが条件となっています。なお、会話やメールは日本語を使用。
また、報酬は1名あたり33万円(源泉徴収税10.21%を差し引いて支給)。交通費は別途支給され、そのほかにもファン味開発部オリジナルグッズや、CFOの名刺も支給されます。
募集期間は2022年8月22日~9月22日で、CFO決定は10月上旬ごろを予定しています。およそ半年の長丁場になりますが、商品の企画から発売までの流れを経験する、またとない機会になりそうです。応募の受付や詳細については、春日井製菓公式サイトの「ファン味開発部」特設ページに記載されています。
情報提供:春日井製菓株式会社
(咲村珠樹)