お菓子専門店で買える、甘くておいしいチョコレートの秘密はこうしたところにあるのかもしれません。チョコレートアーティストのこしさんが公開した、「でっかい白熊チョコレートの作り方」の解説動画が、ツイッターで大きな話題になっています。

 動画は、ホワイトチョコレートをテンパリング(温度調整作業)し、型にチョコを流し込むところからスタート。チョコを型全体に行き渡らせるために、ゆすったり、回転させたりしています。こしさん曰く「どんな手段を使っても構いません」とのこと……ん?なんだか様子がおかしいような?

どんな手段を使っても構いません

 続けて見ていくと、「何より褒めて伸ばすことが大切」というメッセージと共に、白熊チョコを型の上からなでたり、「うわ、なんかめっちゃツヤツヤじゃん」「かっこいいね」とフランクに声掛けしています。もちろんこしさんは大真面目……のはず。

チョコ作りも褒めることが大事です

 こうしてチョコが固まり、型から抜いた巨大な熊型チョコはとっても美しい仕上がり。ズラッと3体並んだ熊チョコたちは、たしかにどれもおいしそうに見えます。なるほど、プロのチョコレート作りにはこんな秘訣があったのですね!

完成した三体の熊はどれもおいしそう

 こしさんは三鷹市にてお菓子の細工教室や、チョコレートの工場を運営しており、なおかつ製菓アートのエキスパート。普段のチョコ作りの際も「おいしくなぁれ、おいしくなぁれ」とひたすら唱えながら作っているのだそう。「褒めて伸ばす」という方法は、人間に対しては良く用いられますが、どうやらお菓子に対しても有効だったようです。

 ちなみに、このビッグサイズの熊のチョコ型は、製菓道具の専門店で5年間売れ残っていたらしい国内最後の熊の型を、こしさんが一目ぼれし購入したもの。これを使って作った巨大熊チョコは工場の販売所(不定期オープン)にて展示しており、通常販売はしていませんが、問い合わせがあれば販売も可能とのことです。

ビッグサイズのチョコ型

 その制作方法や、大きな熊のインパクトたるや。投稿には5万件の「いいね」が付き、「開始10秒でふざけ始めてて笑いました」「素敵なクマチョコの作り方にほっこりしました」と、さまざまなコメントが。いずれにせよ、こしさんならではの見事な製菓テクニックに、多くの方が魅了されたようです。

<記事化協力>
こし チョコさん(@chocossy_)

(山口弘剛)