2024年頃からSNSを中心に密かなブームとなっている「平成女児チョコ」。

 その名の通り平成の女児がよく作っていたチョコレートを再現したもので、アルミカップでの成形とカラフルなデコレーションが特徴です。

 そんな「平成女児チョコ」を業者並に大量生産してしまった人が現れました。

 Xユーザーの「canis」さんが投稿したのは、画面の端から端までを埋め尽くす大量の平成女児チョコたち。

 アルミカップに流し込まれ、チョコペンやトッピングシュガー、アラザンなどでカラフルにデコレートされています。驚くべきことにチョコは1つ1つデザインが違ううえ、パッと見る限りではいくつあるのか数え切れません。

12時間かけて生み出された大量の平成女児チョコ

 canisさんによると、これを作成したのはcanisさんの友人であるTakechiさんとTOKIさんの姉妹。

 気がつくと女児チョコを量産する体制に入っていたという2人。互いに鼓舞し合いながら、12時間かけて作成したそう。じゅ、12時間……。趣味のレベルを越え、まるで本職のような気合の入りようです。

 ただ懐古感は強烈な力を秘めているもの。子ども時代に夢中になっていたものに、大人になってから再会すると、当時の熱そのままにのめり込んでしまうんですよね。筆者も身に覚えがあります。

 かつて平成女児だったTakechiさんとTOKIさん。現役時代も同じようなチョコを作ったことはあるとのことですが、大人になると確実にパワーアップしているものがあります。

 そう、財力です。

 子ども時代と同じ、あるいはそれ以上の熱量に、さらにお金の力が加わると、もう無敵状態といっても過言ではありません。

 これだけの量のチョコレートを生み出すのも必然かな、と思います。

 チョコレート完成後、その画像を2人から送ってもらったというcanisさん。大量に集まった写真について「遠目で見ると花柄かと思いました」と話しています。

遠目に見ると花柄?

 角度を変えて何パターンも撮影された平成女児チョコたち。溢れ出るロマンと熱意に目がチカチカしてきます。

 それにしても生み出したこのチョコたちはどうなるのでしょうか?うかがってみたところ「家族や親の会社の従業員、友人など、様々な人の歯を痛めつける予定です」と返ってきました。痛めつけるんだ。

 筆者は平成男児でしたが、このチョコレートには見覚えがあります。もらい覚えは……まあそれはさておき。

 多くの平成育ちの懐かしさを刺激したであろう、TakechiさんとTOKIさん。筆者の取材に対して「私たちはずっと女児です」と揺るがないマインドを明かしてくれました。

 来年も、再来年も、令和が終わっても、「平成女児チョコ」が生み出され続けることを願っています。

<記事化協力>
「canis」さん(@canisf_

(ヨシクラミク)