昭和から平成において、中学・高校で広まっていた、根拠のない”恋人募集中サイン”。学生時代ならではの文化として流行ったものですが、もしかすると全国津々浦々、さまざまな種類のものがあるのでは?
調べて見たら面白い意見が集まりそう。ということで、久しぶりに簡易アンケートをとって調べてみることにしました。
簡易アンケートは、おたくま経済新聞のXアカウントにて7月24日より実施。調査にご協力いただいたみなさまに、この場を借りて御礼申し上げます。
■ セーラー服やスカーフにまつわる謎ルールが最多数
さまざまな意見が寄せられる中、最も多かったのがセーラー服やスカーフにまつわるもの。セーラー服の学校では、襟やスカーフの状態が意味を持つことがあるみたいです。
・セーラー服の後襟?からスカーフが出ていると……ってのがありましたねぇ。
・セーラー服のエリを折っていたら彼氏募集中だそうな。
・セーラー服のスカーフが長ければ彼氏募集中。
・セーラー服のタイが背中からはみ出ていたら恋人募集中。なので背中から出ないように巻いて隠してました。
筆者は男性であるため、スカーフ文化には縁がありませんが、長さや折り方がそんな意味を持っていたとは知りませんでした。ちゃんと見ておけばよかったですねぇ……。
■ 絆創膏やネイル、アクセサリーにも意味が?
また、ファッションや小物にまつわる恋人募集中サインも多数。
・小指の爪だけ赤いネイルをしていると……っていうのが大学時代にありましたね。
・左手の薬指に指輪→彼氏いる、右手の薬指に指輪→募集中。
・ジャージのVネック(前開きじゃない被るタイプのジャージ)の部分に切り込みが入っていたら募集中、彼氏ができたら赤とかピンクの糸で縫うなどの謎文化がありました〜!
そういうファッションかと思いきや、実は意味を持たせていた……というパターン。さりげないアピールだからこそ、余計に強い思いが込められているようにも感じられます。
■ 「パーカーのフード裏返し」は定番?
さらに「パーカーのフードを裏返していたら恋人募集中」という意見も複数寄せられました。
・中学とか高校生の頃の話です。詰襟の中に着てたり、私服でも言われてましたね。
・本当に募集しているわけじゃなく、面倒見の良い女子が「彼氏募集中になってるよ〜」って直してくれる、そんな光景でした。
パーカーのフードと言えば、知らず知らずのうちに裏返ってしまうことも。意図せず「恋人募集中」状態になっていたなんてこともあったようです。
■ その他、服の色や仕草にも意味があった?
中には服の色や仕草で暗黙のメッセージを伝えていたという人も。
・赤色の服を着てたら恋人募集中、紫色は欲求不満だった記憶があります……。
・「牛乳を飲むとき小指をあげていたら~」というのがありました。瓶でなくパック牛乳になった今の給食でも小指あげて飲む人はいるのだろうか。
・特定の指(覚えてない)に絆創膏してたら、っていうのがあった気が。
今思えば根拠はまったくありませんが、色占い的な感覚も学生時代ならでは。また、先述のネイルや指輪のエピソード然り、指にまつわる項目が多いのも特徴かもしれません。
■ 令和の今となっては……?
これらの文化は、SNSが発達する以前、友人同士の噂や先輩から後輩への口伝で広まっていたものばかり。さすがにもう廃れたはず……とおもいきや、令和の今でも、まことしやかに受け継がれている恋人募集中サインもあるのだとか……。
過去にもおたくま経済新聞では、同様の話題をまとめた記事を掲載しましたが、今回も多くの方から懐かしい声が寄せられました。昔は当たり前のようにあった”恋人募集中サイン”。あなたの学校では、どんな謎文化がありましたか?
※今回実施したアンケートはあくまで「簡易アンケート」です。話のネタ程度にお考えください。
<出典>
おたくま経済新聞 Xアカウント
(山口弘剛)