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かつてヤンキー文化を彩った「裏ボタン」が大量発見 これは懐かしい……!

 かつて中・高生のヤンキー文化を彩ったアイテム「裏ボタン」がずらりと並ぶ写真を投稿したのは、雑貨店「奇声を発して暴れる坊や」のXアカウント。

 5つセットの裏ボタンには文字や模様が描かれており、「狂騒曲」「不良伝説」といったコテコテのものから「明菜命」「初恋恋風」といったちょっとかわいらしいものまで。アラフォーの筆者にとっても、これは懐かしすぎるラインナップです。

  •  この「裏ボタン」は、学生服のボタンの内側につける、ヤンキー御用達の装飾用のボタン。通常は学校指定のシンプルなデザインのものが用いられていますが、外側から見えないものであるため、少しだけ悪ぶってみたい男子諸君からも人気を博したアイテムです。

     裏ボタンは、昭和から平成にかけてはよく見かけたアイテムですが、時代の流れとともに徐々に姿を消しつつあります。これだけの量がそろっているのを見る機会は、今ではなかなかありません。今回は雑貨店がイベント用の商品を探していた際、倉庫の奥で偶然見つけたそうです。

     発見した際の心境を「ヤンキーへの憧れが強い世代ではあるので、久々に見つけたときは当時と同じ熱量でちゃんと興奮していました」と語った投稿主。自身が通っていた学校の制服は学ランではなくブレザーで、2個だけしか付けられないという境遇だったからこそ、憧れの裏ボタンがズラリと並んだこの光景に思わず胸が熱くなったようです。

     投稿のコメント欄にも「我が人生、一度だけ手にした裏ボタンは湘爆だった」「短ランボンタン世代のワイ、懐かしすぎて泣く」といったコメントが続々。多くの方がヤンチャだった当時に思いを馳せたようです。

     なお、今回見つかった裏ボタンの数々は、見つけた当初こそ販売する予定で考えていたそうですが、これだけ揃って出てくることは今後もなさそうなので、資料として大切に保管して後世に残していくとのことでした。

     かつて裏ボタンを使っていた方にとっては、間違いなく青春の1ページに刻まれるアイテム。レトロブームの今だからこそ、再び覇権復活もある……かもしれません。

    <記事化協力>
    奇声を発して暴れる坊やさん(@kisei_boyaaa

    (山口弘剛)

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  • 山口 弘剛‌Writer

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    鹿児島出身・鹿児島在住。私生活では妻と共に2人の子どもを子育てしながら、地元のサッカークラブを熱烈応援中。仕事は元アパレル店長、元ゲームショップ店長を経験。現在はライター、イラストレーターとして活動。

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