昭和生まれのゲームファンなら、おそらくおもちゃ屋さん等で一度は見たことがあるであろう「ディスクライター」が、ツイッターで再び注目を集めています。
「なぜ今ディスクライター?」と疑問に思うでしょうが、実はこちら「イマダファミコンboom」さん自作のゲームラック。本物そっくりに再現されたその姿に、多くのレトロゲームファンらが驚きの声を寄せています。
ディスクライターといえば、ファミコンの周辺機器「ディスクシステム」用のソフトを別のゲームに書き替えることが出来る機械。定価2500円ほどのゲームソフトが1本500円で楽しめるというリーズナブルな価格設定であったことからも人気を博しました。
イマダファミコンboomさんは、その名通りのレトロゲームファン。近年相次いで発売された「ミニ」系ハードを収納するラックを自作するにあたり、どんな形にしようかと考えていたところ、モニターを併設したディスクライターのイメージが思い浮かんだのだそう。
しかし、これまでほとんど工作の経験がなかったことから、作り方の知識がゼロの状態からのスタート。それでもまずはやってみよう、最後までやり通そうとする、そのチャレンジ精神には頭が下がります。
制作は2021年9月からスタート。なるべく材料費を抑えたいという思いもあり、その材料は100円ショップやホームセンターで購入したものが中心で、「事前にこれを買う」と決めて行くよりは、訪れた先で見かけた商品から作り方やアイデアを膨らませることが多かったようです。
あらかじめPCで制作したイメージ図を元に、カラーボードや塩ビ板、粘土などの材料を用いて組み立てていきますが、その作業は試行錯誤の連続。なかなかイメージ通りにいかず、何度も失敗しては作り直し……を繰り返した模様。
それでも初志貫徹し、制作をつづけること1年強。ようやく完成に漕ぎつけた作品は、まさに本物のディスクライターと見比べても遜色のない出来栄えに仕上がりました。
ミニ系のハードは磁石で固定している前面のボードを取り外した中に設置されており、プレイしたいハードはセレクターで切り替え可能。コントローラもスタンドの中に収納していたりと、見た目だけでなく機能性、利便性にも優れています。
もちろん、ハードを入れ替えればニンテンドースイッチを始めとした現行機をプレイすることも可能。高さおよそ80cmという、コンパクトサイズもミニ系ハードの収納というコンセプトにぴったりです。
ちなみに、前面パネルに設置されたディスクシステムのタイトルはイマダファミコンboomさんのお気に入りの9タイトルなのだとか。これらのゲームはミニ系ハードではプレイ出来ませんが、こうしたところにもこだわりが詰まっています。
完成したラックでゲームをプレイした瞬間は「最新ゲーム機を買って初めてプレイした時くらい気分が高まりました」と、大いに感動した様子のイマダファミコンboomさん。普通のモニターで遊ぶよりも、より没入感が味わえることは間違いないでしょう。
なお、制作中の様子は、イマダファミコンboomさんのブログにて詳細に解説されています。
ミニファミコンとかプレイできるディスクライターみたいな見た目のゲームラック作った pic.twitter.com/6fBuMDq3Ot
— イマダファミコンboom (@imadafcboom) December 9, 2022
<記事化協力>
イマダファミコンboomさん(@imadafcboom)
(山口弘剛)