手が好きな手フェチの人にはたまらない写真をオリジナルのハッシュタグ「#働く手元シリーズ」を作ってTwitterで発信しているのが、ハートマークが目印のタクシー会社「MKタクシー」。今回もタクシードライバーの手元の写真を投稿して注目を集めています。

 「ただいま弊社では、働く人の手元の写真がどの位の方に刺さるかという実証実験を行なっております」と公式Twitterで1月18日に写真を投稿。ツイートには、手袋をする写真やハンドルを握る写真など、4枚の手元の写真が添付されていました。

手袋をする写真

 MKタクシーのTwitter担当者に話をうかがうと、「#働く手元シリーズ」を始めたのは2018年。きっかけは「手元の写真が好きな方はいらっしゃいますか?」とツイートしたこと。

 当時、ドライバーを撮影中にハンドルを握っている手のアップを撮った時に、「こういった手元の写真はかっこいいし、好きな人いるかもなぁ」と思ったそうです。その後、他の企業アカウントも投稿できるように「#働く手元シリーズ」というハッシュタグを作ったのだとか。

「#働く手元シリーズ」を始めたのは2018年

 働く人の手元の写真について、「こちらが説明せずとも手元の写真だけで、所作の綺麗さや経験、どのような仕事をしているかが伝わること」が魅力のひとつとTwitter担当者。さらに手元だけで働いている人の様子などを想像することができ、様々な解釈が生まれることも魅力と語ります。

 Twitter担当者にオススメの写真を聞いてみたところ、「選ぶのはとても難しいのですが……」と前置きしつつ3枚目の、ハンドルを握っている写真を選択。これは手元とともに、ピカピカに磨かれた車内がわかる一枚で、「車内の清潔さ」も伝えることができる写真となっています。

Twitter担当者のオススメ写真

 手元の写真を撮影する時のこだわりは「手元だけではなく、車内も写す」ことなのだそうです。手元写真を見た人が、「車内が綺麗」「車両が豪華」「ドライバーの所作が綺麗」などと受け止めてもらえるように心掛けて撮影。撮影時はドライバーに「どんな動作をしますか?」「『こんな動作あるよ!』とかありますか?」など現場で働く人の声を聞きながらリアリティーも追及し、撮影しているとのこと。

 2018年に「働く人の手元の写真」の投稿を始め、これまで多くの人から反響があったことについて、「フォロワーの方、フォロワーじゃない方、周りの人から『好き』とコメントが届いてとても嬉しい」と喜ぶTwitter担当者。イラストや漫画を描く人から「参考になります!」という感謝の言葉が届いたこともあったそうです。

 この反響をきっかけに、いろいろな人に「働いている人の手元ってかっこいいな」と思ってもらい、「ドライバーが働いている手元にも誇りを持つきっかけになってくれたら」と願っていました。

 ちなみにMKタクシーは全国8都市で運行していますが、本社をかまえる京都MKでは新型コロナウイルスの感染防止対策のひとつとして、現在タクシードライバーは手袋を着用していないそうです。

 理由は不特定多数の利用者の接客をするためで、手袋を着用せずドライバーはこまめに手を消毒しているといいます。例外として貸切ハイヤーは、その日は特定の利用者のみのため手袋を着用しているとのことです。

<記事化協力>
MKタクシー公式Twitter(@MKofficial_PR)

(佐藤圭亮)