全国に展開する牛丼チェーン店「すき家」。その店舗外観と言えば、赤と黄色を基調とした看板に、レンガ張りの外壁が印象的ですが、これをジオラマにして再現した作品がツイッターで注目を集めています。

 しかも、今作はなんとペーパークラフト。画用紙で出来ているというのですからさらにびっくり。その高い完成度は、見ているだけでお腹が空いてきてしまうほどの出来栄えです。

 制作を行ったのは、ペーパークラフト作家の「つつい ひなた」さん。これまでにもレトロな喫茶店や駄菓子店など、日常を切り取ったような情緒あふれる作品を多数制作しています。

 そんなつついさんが、「すき家」を制作したきっかけは、自身が店舗を訪れた際に感じた「赤と黄色の色合いのかわいらしさ」。加えて、看板を作るのが難しそうと感じたことが、創作魂に火をつけたようです。

 こうした思いもあり、看板の再現度はまさに本物と瓜二つ。「すき家」と書かれた文字もそのままに、「ドライブスルー」「24時間営業」といった案内も、一文字ずつ妥協なく制作されています。

看板の文字も完璧に再現

 また、外壁のレンガも一枚一枚手作業で貼り付け、タペストリーに自転車、自動販売機に、なんと店舗の裏口に至るまで、まさに日常見かけるすき家の風景がそこにあります。およそ2週間の期間を経て、作品はついに完成に至りました。

レンガ一枚一枚も手作業で貼っています

裏口まで丁寧に作り込まれています

 まさに完全再現と呼べる作品には「これが紙とは信じられない」といった驚きの声から、「いかん、牛丼食べたくなってくる」と、やはり食欲を刺激されてしまった方も多くいた模様。

 ちなみにつついさん自身も、制作期間中何度もすき家に行ってしまったのだとか。外観だけでふらっと足を向かわせてしまうすき家の魔力……恐るべし。

 なお、制作中の様子は、つついさんのYouTube「つついひなた」にて詳細に公開されています。

<記事化協力>
つつい ひなたさん(@TTI304)

(山口弘剛)