「力が……欲しいか?」

 そんな誘惑を投げかけてくるような、あるいは自らそんな誘惑に負けてしまったかのような、まるで「闇堕ち」としか言い表しようがない姿をしたワンちゃんが見つかりました。

 このほどXに投稿されたのは、豆柴の男の子・小次郎くんが夜のイルミネーションの中にたたずむ姿を切り取った1枚。

 小次郎くんは円形の台に上がり、四足で立って、じっとこちらを見つめています。その2つの目は……なんと鮮やかな緑色に染まっているのです。緑色というのがまた絶妙。洋ゲーの敵キャラのような邪悪感が漂っています。

完全覚醒状態の小次郎くん

 もちろん小次郎くんが飼い主さんを裏切り闇堕ちしたわけではありません。台の周囲にはネモフィラをイメージした青いライトが灯っているため、その光が奇跡的にも小次郎くんの目に反射し、この闇堕ち姿が生まれたのだとか。

 そして小次郎くんの闇堕ち姿は、実は二段階に分かれています。緑目の方はいわば“完全覚醒”状態。その一歩手前に当たる、“半覚醒”の姿も、飼い主さんのカメラには写っています。

半覚醒状態の小次郎くん

 “半覚醒”の小次郎くんも、同じ台の上にいますが、目は光っていません。その代わり、顔が夜の暗さに沈んでしまっているのです。まだこっちに戻ってきてくれそう……でももう手遅れかも……そんな危うい状態です。

 “半覚醒”闇堕ちを経て“完全覚醒”闇堕ちを見ると、そのあまりの流れの見事さと、ビジュアルの変化ぶりに、笑いが止まりません。

 飼い主さんとしても、この闇堕ち姿は予想外。撮影前は、周囲のイルミネーションの綺麗さもあって「ディズニーランドのエレクトリカルパレード」のような1枚になるとふんでいたそうです。

 しかしいざ撮ってみると、1枚目は顔が沈んでよく見えない状態。飼い主さんは「うわ、失敗した」と思ったものの、徐々に「闇堕ちしてるみたいだな」と面白くなってきたそう。

 そしてもう1枚、目が光っている方の写真は単純に「怖っ!」と思ってしまい、飼い主さんは当初はXに投稿するつもりはありませんでした。ところが近くにいた友人に大ウケしたため、投稿してみたとのこと。そのお陰で、我々は“完全覚醒闇堕ち小次郎”を見ることができたようです。

 普段は気分屋でツンデレだという小次郎くん。飼い主さんには当たりがキツい一方で、よそのママさんにはお腹を出して撫でられているのだとか。

 ……小次郎くんよりも先に、飼い主さんが闇堕ちしてしまうかもしれませんね。

<記事化協力>
「チビ柴小次郎」さん(@shibakojiro

(ヨシクラミク)