ゲームセンター好きなら、きっと一度はしたことがある「家に筐体があったらなあ」という妄想。
その妄想を自宅のガレージで実現してしまったXユーザーの投稿が話題です。しかも驚くべきは、手に入れた筐体が1つではないという点。複数台をそろえて「おうちゲーセン」にしてしまったのです。
■ 自宅のガレージの一部を改造して作り上げられた「おうちゲーセン」
このほどXユーザーの「りむにょん」さんが投稿したのは、自宅裏にあるガレージの一部を改造して作り上げた「おうちゲーセン」の画像。
「ポップンミュージック」「beatmania」「GITADORA」といった音ゲーや、「GUILTY GEAR」「THE KING OF FIGHTERS」などの格闘ゲーム・ビデオゲームが筐体の姿で一堂に会した空間は、まさにゲームセンター。
ゲーム筐体だけでなくポスターや椅子、テーブルといった調度品まで含めて“完成”している感があります。
何の説明もなければ、ここが個人宅の敷地内だとはとても思えません。
投稿には「スッゲェ」「羨ましいいいいい!」「逆に家の要素どこにある???」といったコメントが寄せられています。
もともとはゲームセンターが好きで憧れの空間だったというりむにょんさん。転機が訪れたのは2024年夏です。
「ARCADE1UP」という家庭向けのアーケード筐体を格安で手に手に入れられたことにくわえ、営業を終えた馴染みのゲームセンターから処分予定の筐体を譲ってもらったことが重なり、「おうちゲーセン」へと踏み出したそう。
しかし筐体を引き取ってからといって、すぐに「おうちゲーセン」を成立させることができたわけではありません。
ゲームセンターから本物のアーケード筐体を引き取ったものの、1年以上放置されていたものや故障した筐体が多く、修理をしなければなりませんでした。また、アーケード版そのままでは稼働できないものも多く、家庭用として稼働させるための調整も必要に。
りむにょんさん自身、家庭用ゲーム機を修理したりいじったりしたことはあったものの、機械についてのくわしい知識はなし。フォロワーの有識者に手を借りるなどしながら、試行錯誤を重ねたそうです。
現在の空間を作り上げるのにかかった費用をたずねてみると「筐体が自分で運んだので約35万円、レストアと改造と基板調達で5~60万円くらい、総額100万円はギリギリ切ってるくらいだと思います」と話します。
■ みんなでワイワイ楽しめるゲームセンターは「残していかなければ」
そんな時間とお金をかけて作り上げた、りむにょんさんだけの「おうちゲーセン」。投稿された画像では、置かれている筐体が全台稼働していますが、普段はやりたいゲームだけを起動しているとのこと。そのため電気代も「PS5やPCゲームをやるレベル」だそう。
使い方については「ゲーセンに行くように仕事後や休日の午前にまったりと遊んでる感じですね。大型モニターでYouTube等も観れるようにしてるので、それこそ部屋でダラダラしてる感覚と一緒ですね」と話しています。
さらにこの「おうちゲーセン」の中ではPS3やSteam、Nintendo Switch2のゲームでも遊ぶことができるそうで、街中のゲームセンター以上に「ゲームをする空間」に仕上がっているのではないでしょうか。
りむにょんさんはこの「おうちゲーセン」に、友人を招くこともしばしば。現在は稼働していない旧作もあるため、懐かしさに浸りながら遊ぶそうです。
さらに一般のゲームセンターではなかなかできない、飲食しながらワイワイ楽しむということができる強みもあり、友人とは「とにかく自由で楽しい時間」を過ごしているとのこと。
宅飲みで対戦ゲームをするというのは鉄板の遊びかもしれませんが、「アーケード筐体で」となるとまた趣が変わってくるはず。筆者はやったことがないものの、その空間の盛り上がりが手に取るように分かります。絶対楽しいです。
りむにょんさんはこうした、みんなで楽しめる“ゲームセンター”について「営業しているわけではないですが、残していかなければいけないと思ってます」と話しています。
おうちゲーセン勢デビューして1年、引き取った筐体も全部動かせるようになってある程度ゲーセンっぽくなりましたかね?
流石にギタドラXGは色んな意味では大きすぎた… pic.twitter.com/ZbMI7zSQIy— ฅりむにょんฅ (@gouman_rche) October 8, 2025
<記事化協力>
りむにょん さん(@gouman_rche)
(ヨシクラミク)